埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

趣味が仕事の延長のような人々の気持ちが理解できなかったダメ人間

中学1年の夏から、当時住んでいた地域の熱心なアマチュア無線家が集うクラブに加入し、1か月に一度(第二土曜日の夜だったかな・・・)ご住職が長くアマチュア無線をされているお寺の和室でミーティングに参加していました。毎回20~30名くらいの参加がありましたが、社会人と学生が半々くらいの構成で、私などは最年少の立場でした。まだアマチュア無線技士の国家試験合格を目指して受験勉強をしながら短波ラジオアマチュア無線家の交信を聴き、交信のやり方を学んでいた時期です。

年齢が50才を超えたベテランアマチュア無線家から私のような中学校に入学したばかりの子どもまで幅広い年齢層が集まっていましたが、みなアマチュア無線愛好家ですので話題が途切れたりギクシャクすることはありません。身分や性別、門地など関係なくまだアマチュア無線の免許さえも無い私であっても平等に扱っていただけるのがこの趣味のいいところです。

社会人の方々は教員や医師のように先生と称される方々や電気工事自営業や陸上自衛隊通信部、電電公社に勤める方が多かった印象があります。私がアマチュア無線に興味を持ったころより以前は国家試験のレベルも高く、やや敷居が高かった背景もあり、そういった職業の方々が多かったのは自然なことです。

当時疑問に思ったことなのですが、陸上自衛隊電電公社の職場で無線通信や有線通信や回線工事の仕事をして、家に帰ってからも趣味で無線通信やアンテナ工事。家に帰った時くらい無線や工事から離れたいと思わないのだろうか? と不思議に思っていました。

その疑問は今でも考えることがあります。将棋のプロ棋士が余暇にチェスに興じたり、囲碁を趣味として楽しんでいる記事はよく目にします。余暇にまた頭を使い、趣味でまたボードゲームですか? 本当に考えることが楽しいんだなぁとつくづく感心します。

タクシーやバスやトラックの運転を生業とする方々が休日にドライブを楽しむことも多いと雑誌で読んだことがありますが、これも不思議な感覚。同じクルマでも業務用車両と自家用車とでは全く別なんでしょうか?

そういえば私も銀行勤めのころ、1万円札を100枚まとめて帯封と呼ばれる幅2センチくらいの帯状の紙で結束したり、その100万円の束を10束積み重ねて幅5センチくらいの帯状の紙で十字状に結束して1000万円の大束にする作業をやっていた時期がありましたが、「わぁ、1000万円だぁ!!スゴイィィィ!!」なんて全く思わないんですよね。紙の束を作り上げるつまらない単調作業としか思えないんです。

ところがATMから自分のお金3万円を引き出すと、心ウキウキになるんです。不思議ですよね。仕事で大量に扱う1万円札も、自分の財布の中の1万円札も同じもののはずですよね。まぁ、仕事の最中に興奮してたら困りますが・・・。仕事とプライベートとの意識の切り替えって自然と身につくものなんですね~。

さて、私は休日に趣味で収集した古銭の整理や調査をしますが、「あれ?昨日職場でも似た場面があったな~」と気づくことがあります。

↓↓↓職場では直径30mmの丸座金(ワッシャー)400枚をボルトに組み合わせる作業

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↓↓↓休日は直径22mmの10銭ニッケル貨1000枚の年号別枚数調査

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この10銭ニッケル貨は昭和8年から昭和12年までの5年間発行されましたが、手許にある1000枚を、その年号別に何枚ずつあるのかを数える作業です。

職場でも自宅でも孔の開いた円い形の金属片に触れているのですが。同じような形状のものでも、古銭に触れているときはいつも心が躍ります。もちろん孔の開いていない硬貨を調査することもありますし、紙幣をカウントすることもあります。

全ての働いている人々が仕事が嫌いだという前提で考えるから仕事に似た趣味の方々の気持ちが理解できなかったのであり、前述の電電公社職員もプロドライバーも好きなことを仕事にしている幸せな方々なんだと考えればいいのだと、この歳になってようやく気づくダメ人間なのでした。