埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

勉強しないダメ人間を救ってくれた「学研カラー百科」その2

昨日に引き続き、私が7才~9歳ころまで夢中になって繰り返し読んでいた「学研標準学習カラー百科」に目を通しています。さまざまな事柄について解りやすい平易な文章で説明がなされ、イラストや写真が豊富で、本当によくできた百科事典だと改めて思います。

小学校低学年でも中学生レベルの知識が身につく良書ですね。

7才当時の私がこの百科事典の中で特に衝撃を受けたのが、張作霖列車爆殺事件でした。第3巻の408ページにある「かれの乗っている列車をばく破して、かれをころしてしまった。」という一文はショックで、今もその時の衝撃を憶えています。

↓ この記述です。

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列車を爆破して殺害するということにビックリしてしまい、その後すぐ、両親から「水原(北蒲原郡水原町)の瓢湖に白鳥を観に行こうか」と誘われても「いやだ!水原は列車で行くんでしょう、列車は怖くて乗りたくない。爆破される。と拒否してしまいました。

↓ この事件は偶然にも今日と同じ日付(6月4日)。ちょうど90年前だったんですね。

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これだけ優れた百科事典ですが、出版から48年が経っており、現在の子どもたちがこの事典で勉強するのは無理があると思います。例えば世界の人口・・・現在の世界の人口は74~75億人ですが・・・・

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当時は34億2000万人でした。2倍以上に膨れ上がっていますね。

沖縄はこれから日本に復帰することになっており、当時は46都道府県でした。

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言語学者の金田一京助先生も、北朝鮮金日成主席もまだ存命中ですね。↓

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因みに金田一先生は1971年没。金日成主席は1994年没。

私、個人的には「ロシア」より「ソビエト連邦」のほうがシックリきます。↓

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ソビエト連邦は1991年に崩壊しました。

↓ 中国の人民公社など死語ですよね

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中高年の方は地理の授業で習っていて誰もが聞いたことがあるものですが、1983年ごろまでにほぼ解体されていますので、若い方には全く馴染みのないものです。

↓ 当時ベトナムは交戦中

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ベトナム戦争は1975年まで続きました。戦時中のベトナムからの放送を小学校6年生のころによく聴取していました。ヘンな小学生ですね・・・。

百科事典としての機能はもう果たせませんが、当時の世相を知るための写真や統計資料などが盛りだくさん。懐かしさも手伝って、いくら読んでも飽きません。

昨日も申し上げましたが、この「学研標準学習カラー百科」をたまたま読んでいたおかげで、中学や高校で殆ど勉強しなくても何とか高校受験も大学受験もクリアできました。子どものころから趣味に溺れて勉強を怠けており、本来なら受験を大失敗して若いうちから奈落の底に墜ちてしまうところでしたが、この「学研標準カラー百科」がセーフティネットになってくれました。この歳になって感謝の念が湧いてきます。

以上、2日間にわたりお読みくださりありがとうございました。