埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

行ってきました!「南硫黄島シンポジウム」!! その3

一昨日(1月13日・日曜日)、東京都庁都民ホールで開催された「シンポジウム南硫黄島 冒険・発見・最後の秘境!」の聴講レポート。一昨日、昨日に引き続き、「その3」としてシンポジウムの午後の部(第2部と第3部)に移ります。

午前中は定員280名のところに500名くらいの方々が来訪され、立ち見の方や階段状の狭い通路に腰掛ける方、さらには入場できなくて展示だけ見て帰る方など、学術シンポジウムとは思えないくらい多くの方が来られました。

さすがに、午後になれば多くの方が帰ってしまい、誰でもラクラク座席を確保できるだろうと思っていました。ところが、午前(第1部)だけ聴講して帰る人は殆ど見られず、空席が発生しません。このようなことは極めて異例なことだと思います。

 

第2部(13時~15時10分)

南硫黄島の自然の魅力を思い知れ(首都大学東京 可知直毅氏)

◎霧のむこうのふしぎな植物(京都大学理学研究科 高山浩司氏)

◎空飛ぶオオコウモリの謎解き10年(小笠原自然文化研究所 鈴木創氏)

◎希少生態系土壌動物物語(ふじのくに地球環境史ミュージアム 岸本年郎氏)

◎こだまの来し方 陸産貝類(東北大学大学院生命科学研究科 千葉聡氏)

◎みんなカニを好きになれ!(小笠原自然文化研究所 佐々木哲朗氏)

 

第3部(15時15分~17時)

◎10年、長いか、短いか(日本自然保護協会 朱宮丈晴氏)

◎原始の島の10年間 虫の巻(神奈川県立生命の星・地球博物館 苅部治紀氏/自然環境研究センター 森英章氏)

◎この島は海鳥が作る島(森林総合研究所 川上和人氏)

どの発表も極めて有益な内容でありながら面白い。飽きない。解りやすい。感動すら覚える、稀に見る素晴らしいシンポジウムです。

そして

未来へのディスカッション

メッセージー東京都

と、あっという間に午後の部も終了の時刻が参りました。

シンポジウム会場内では原則として録音や撮影が禁止されていますので、発表内容を必死にメモを書いてきましたが、予備知識に乏しい上に速記のスキルが無い私のメモは自分でも解読できない状態でして、詳細をここに挙げることができません。申し訳ありません。

 

朝9時30分の開場から午後5時の閉会までの7時間半、途中で帰る人が殆どいなく、大半の方が朝から晩まで東京都庁に現れた南硫黄島を存分に楽しむことができ、新たな情報を得ることができました。参加して本当によかったと思います。

南硫黄島調査隊の方々だけではなく、来場者の方々からも、南硫黄島の自然をこれからも保護しなければならないし、外来種などの侵入が無いか定期的な監視が必要との声が上がりました。東京都としても南硫黄島の調査、研究の必要性は理解しているものの、お預かりした都民の税金を自然保護に投資することにすべての都民が賛成しているわけではないので島の保護に割り当てられる予算には限りがあるとのことです。

次の南硫黄島の調査は前回調査の10年後、2027年なのかどうかまだわかりませんが、南硫黄島の定期的な調査・研究の必要性南硫黄島についてもっと知りたいので調査隊を派遣して!」という私たち市民の声をSNS等を通じて継続的に発信していくことが不可欠なのだと思いました。

昨年9月にNHKテレビで「NHKスペシャル 秘島探検東京ロストワールド」が放送された直後のTwitterでは想像以上の大きな反響がありました。

1月20日(日曜)の午後11時30分からNHK(Eテレ)のサイエンスZEROという番組で南硫黄島小笠原諸島での鳥と進化の深い関係をテーマにした放送があります。

2月20日(水曜)午後7時から約100分間にわたり、NHK衛星第一放送で秘島探検東京ロストワールド総集編が放送されます。どうかこれらの番組をご視聴いただきたくお願いいたします。

 

日曜日の朝から夕刻まで「南硫黄島」の魅力に触れ、大満足で帰ろうとしましたら、偶然にも南硫黄島ジオラマの撤収作業を目撃しました。

↓ このジオラマの・・・

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↓ 山頂部を取り外し・・・

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↓ 山頂部を下に置き・・・

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↓ 島の内部も特別に公開していただき・・・

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↓ 山頂部の上に被せます(中に山頂部が見えます)

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こうすることで少しでも容積を小さくし運びやすくします。

そして最後に会場入り口近くにあった南硫黄島全景写真もご覧いただきます。タテ2m弱×ヨコ3m弱とラージサイズ。

↓ これ欲しいです・・・

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以上が1月13日に東京都庁都民ホールで開催された「シンポジウム 南硫黄島 冒険・発見・最後の秘境」のレポートでした。最後までお読みいただきありがとうございました。