埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

今年の首都圏私立中学入試もほぼ終了しました・・・

東京都内では一部の私立中学が2月10日に入学試験と合格発表を行うようですが、大半の私立中学では入試、合格発表、入学手続きのすべてを終えたものと思われます。

受験生や父兄、塾関係者など、中学入試に関わってきた全ての方々に「本当にお疲れさまでした」と声をかけたい気分です。(実際に声をかけられたら迷惑でしょうけど・・・)

来週あたりからは「サンデー毎日」や「週刊朝日」といった週刊誌に、大学合格者の高校別ランキングが掲載され始め、3月10日の東京大学の合格発表の2~3日後の「高校別東大合格者数」掲載号で今年度の受験報道は最高潮を迎えます。

↓ 昨年のサンデー毎日 高校別東大合格者数ランキング

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写真の左端に「データの無断転載はお断りします」とありますので、今年の合格者数は写らないようにし、単に東大合格者数1位から29位までの順位のみを掲載しています。合格者数順位や高校名、卒業生数などもデータの一部とのクレームが来なければいいのですが・・・。

そんな中で私が注目しているのが、7位の渋谷教育学園幕張(千葉)と22位の「渋谷教育学園渋谷」の2校。両校ともに今では押しも押されぬ超一流進学校になりましたが、今から35年前の両校は今と違って進学実績も特色が無く、存在感もそれほど感じない普通の学校でしたが、今や両校ともに押しも押されぬ超一流進学校です。

↓ 昭和59年度の受験年鑑に掲載されている「渋谷教育学園幕張中学・高等学校」

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まだ学校創立したばかりで、卒業生がいないため、大学進学実績はありません。

↓ よく見ると、当時は就職希望者には英会話、珠算、簿記等の指導をしてもらえたようです。今では全く考えられないことです。

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現在の渋幕は卒業生全員が大学進学し、その殆どが東大をはじめとする旧帝大や医学部に進学しているものと思われますが、当時は就職希望者も相当数いたものと思います。35年前の渋幕は進学実績よりもサッカーやテニスの強豪校として注目を浴びていました。これも今では考えられないと思います。

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次に渋谷教育学園渋谷中学・高校」ですが、35年前の受験年鑑を見てみます。

↓ 35年前の渋渋。当時は「渋谷女子高校」という名称の女子高

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現在では毎年コンスタントに20名以上の東大合格者を輩出する同校ですが、35年前の進学実績はどうだったかを受験年鑑で調べてみます。

↓ これです

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東京芸大は光りますが、ほかに国公立大学や難関私大への進学者は殆どいないようです。普通科の他に商業科や情報処理科がありますが、それらの卒業生は全員が就職だそうです。

渋幕は短期間で進学実績を積み上げ、誰もが知っている超一流進学校になりました。渋渋もまた短期間で、超一流進学校に華麗に変貌を遂げています。その学校経営手法を調べてみたいと考えております。どのようにして現在のような状況を造り上げたのか非常に関心があります。