埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

日頃言いたくても言えないことを吐露します。不愉快に感じる方は読まないでください。

まんが「スロウスタート」で思い出す出来事があります

3か月前に発売された、まんがタイムきらら4月号の表紙がスロウスタートでしたが、「スロウスタート」はお気に入りの作品の一つなんです(^^)

↓ まんがタイムきらら4月号の表紙。毎月美しい表紙ですね

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↓ この作品は、昨年1月から3月までアニメ化されました

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スロウスタート」は、高校入試の前日におたふく風邪に罹患して、公立も私立も受験ができなかったために中学浪人となった一之瀬花名(いちのせはな)さんが、1年間の浪人生活を経て、自分を知る者がいない長乃県爽井沢の星尾女子高校に入学するところから話が始まります。1年遅れで高校生活をスタート(だからスロウスタートなんですね)させますが、浪人していたことを周りの友だちに秘密にしており、浪人していることや年上であることがバレるのではないかとドキドキハラハラする場面があります。

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ところで、私自身が高校に入学したのはちょうど40年前、昭和54年(1979年)ですが、当時の同級生のうち2~3パーセントが中学浪人を経て入学していました。

現在では、殆どの私立高校に「特別進学クラス」のようなクラスが設けられているため、上位の公立高校に不合格だった場合は、妥協して私立高校の「特別進学クラス」に進学することになりますが、40年前の地方の私立高校にはそのような進学を意識したクラスが無い場合が多く、上位の公立高校のスベリ止め校として機能していない私立高校が多かったんです。

例えば、偏差値60の公立高校を不幸にして不合格になった場合、通学圏内にあるスベリ止め私立高校は偏差値40くらいで、誰でも入れる高校しかないこともあります。地方ですので交通機関も不十分で、通える高校は限られています。

ですので、中学で比較的上位にいた生徒が公立高校入試に失敗すると、偏差値40の私立高校の制服に身を包み、3年間ご近所の目を気にしながら私立高校に通学するか、捲土重来を期して1年間中学浪人をするか、いずれかの選択をすることになります。

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40年前の地方の高校受験事情はこのようなものでしたので、県立の比較的上位に位置する高校には2~3パーセントくらいの中学浪人がいましたし、中学浪人のための専門予備校も存在していました。私の出身地の新潟県のほか、福島県青森県も当時は中学浪人が一定数存在していたと聞いています。

私が地元の県立高校に進学(もちろん現役です!)しましたら、同級生に小中学時代の先輩の村〇さんがいることに気づきました。高校の同級生の約86パーセントは他の中学から進学してきた人たちですから、村〇さんが中学浪人を経てきた年上の人であることを知る人は少ないですし、村〇さんの名誉のためにもそれがバレないように努めて自然に接していました。

1学期を終え、高校で初めての夏休みを迎えたある日、村〇さんの家に私と佐〇さん高〇さんの4人が集まり、麻雀をやることになりました。佐〇さん高〇さんは高校の同級生ですが他の中学出身。麻雀が強い佐〇さん高〇さんは数学を非常に得意としてその後簡単に国立大学の工学部に進学する秀才。

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麻雀は始まったばかりの東二局。私の上家が村〇さん、下家が佐〇さん、対面が高〇さんです。親になって張り切る私はツモる牌が次々と繋がり、あっという間に平和、一盃口ができ、ドラも2枚含んでいます。「六萬」と「九萬」の両面待ちで「六萬」ならばタンヤオも加わります。あまりにも早く聴牌になったのでリーチをかけてみます。

村〇さん佐〇さん高〇さん、3人ともに親の早いリーチに警戒しますが、河にある捨て牌も少なく安全牌がはっきり判らない状態。

リーチから3巡目でしたでしょうか、そこで劇的な場面を迎えます・・・。

 

村〇 「ウーン、これ(六萬)どうかな?」

わたし「あ、それ・・・・です・・・・。ロンさせて・・・ください」

村〇 「あーー、親に振り込んでしまったか・・・」

わたし「あ、スミマセン、六萬は高目です。メンタンピン、一盃口、ドラドラです」

村〇 「えっ!親のハネマンか?」

わたし「はい、本当にスミマセン・・・」

村〇 「いやー、始まったばかりで18000点か~、はい点棒、2000点

    お釣りちょうだい」

わたし「あ、本当にスミマセン、いただきますです。お釣り2000点です」

佐〇 「おいおい、どうした。村〇にそんなにペコペコしちゃって」

高〇 「そうだぞ、親ハネだろ、普段だったら喜びを爆発させるだろ!」

佐〇 「そう、いつもだったら、ローーーン! メンタンピン、イーペードラ

    ドラバンバン!! 親のハネマーーーン!!って大騒ぎするだろ」

高〇 「なんだか嬉しくなさそうだな。村〇に遠慮してんの?」

わたし「あ、いやそんなことは・・・」

佐〇 「なんかヘンだな、村〇に弱みを握られているのか?」

わたし「いや、全然そんなことは・・・」

高〇 「なんか怪しい。村〇とどういう関係?俺の目を見て答えろよ」

わたし「あ、いや、親ハネで嬉しすぎて、努めて冷静を装ったからかな」

佐〇 「いや、明らかに普段とは違うぞ」

村〇 「あのね、こいつはオレにかなり遠慮してるんだよ。オレはこいつの小

    中学校の先輩なんだよ。幼稚園も同じだったかな。だから10年くら

    いは先輩と後輩だったんだよ。それが今年から同級生といってもすぐ

    に対等に話すことに抵抗があるんだろう。気を遣ってくれてありがと

    うな」

高〇 「え!村〇、年上だったのか」

佐〇 「それは知らなかった」

わたし「なので、手放しで親っパネェェェェ!!!!って喜ぶわけにもいかなくて」

村〇 「まぁ、でも、今は同級生なんだし、気を遣わなくてもいいから」

わたし「はい」

高〇 「では、親の連荘で続けましょう」

佐〇 「村〇をハコテンにしてやる(^^)」

村〇 「年上なんだから手加減してくれよ(^^)」

わたし「同級生なので、思いっきり戦います(^^)」

 

こんな場面がありました。無意識に遠慮する口調や態度になってしまい、村〇さんには悪いことをしてしまったと思いますが、特にその後に尾を引くことも恨まれることも無くホッとしました。まんが「スロウスタート」を読むと、いつもこの場面を思い出してしまいます。

40年前の思い出話ですが、本当に楽しかった。この先、定年退職をして自由な時間を手に入れても、40年前のあんなにも充実した楽しさを感じることはもう無いんだろうなぁ、と思います。