もうすでにご存じの方も多いのではないかと思いますが、私は勤め先の会社で原材料や資材などの購買を担当する部署に属しています。でも立場は単なる実務担当者で、社内では末端の立場ですので、何一つ権限などありません。
それでも、お取引先の会社の方から、会食のお誘い(いわゆる接待ですね・・・)が時々あります。所属部署の部長だけを接待するのはバランスが悪いと考えてのことか、私にまで声がかかることがあります。
東京都内、しかも中心地の老舗のお店や名門のお店に招待してくださるのは本当にありがたいことです。滅多に味わうことのできない高級料理や銘酒を堪能しながら東京の美しい夜景まで楽しめるとのことですが、これまでそのお誘いの殆どをお断りしております。大変に失礼なことをしていると思い、申し訳なく思っております。
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公務員や政治家はこうしたお誘い、接待は法令で禁止されていますが、民間会社に所属する私などは法令で規制されているわけではありません。逆に、こうした場で日頃お世話になっているお取引先企業の方々と親睦を深めることは重要な職務なのかも知れません。
「接待が癒着につながるので、民間会社であっても一切の接待は受けない」などと高邁な理想を掲げているわけでもありません。
ではどうしてほぼすべてのお誘いを断るのか・・・、理由を白状します。
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理由その1 私は酒が飲めないんです。
このブログ、1年4か月くらい続いていますが、「酒」だとか「飲み会」の話
題はほぼ皆無だったと思います。私は酒が飲めないので、どんなに美味しい料
理や酒が用意されていても、嬉しく感じられないんですよね・・・。「高級な
寿司と大吟醸酒」の組合せより「チーズバーガーとオレンジジュース」の組合
せのほうが嬉しいんです。若い頃は銀行に勤めていましたので、飲めるフリや
歌えるフリをしていましたが、本当は酒も歌もダメなんです。酒を飲まされる
のは私にとっては拷問なんですよね。
理由その2 日没後に知らない場所にいるのがイヤ
現在の住居は勤め先の会社の社宅で、勤め先との距離は徒歩で2分程度なんで
す。昼休みは自宅に戻って昼食を摂りますし、夕方は午後5時半くらいに帰宅
し、すぐに横になって仮眠をとります。こうした生活に慣れますと、日が暮れ
たあとに、自宅から半径数キロ圏より外れた場所にいますと妙に不安になりま
す。例えば午後9時に東京都内にいますと恐ろしく不安になる上に、翌日の仕
事のことが気になり始め、落ち着きを失います。平日の午後6時以降は自宅で
将棋観戦か海外放送受信が一番落ち着きます。
理由その3 高級料理店や料亭に入れる衣服がない
日頃は作業服や使い古したワイシャツで入荷した品の受け入れ作業をしていま
す。事務職ですが実態はブルーカラーワーカーです。スーツなど滅多に着る機
会はありませんし、ネクタイなどもう締め方すら忘れてしまいました。お誘い
をいただきますと、スーツ、靴、カバンなどの持ち物、髪型など身の回りのす
べてを見直さなければならないので、その準備に時間を失い、出費も嵩みます。
こうした理由や背景があり、ほぼすべての会食のお誘いをお断りしております。ワガママな理由だと呆れられるかもしれませんが、15才のころから精神的に成長せずに反抗期の状態で中高年になってしまった特異な人物ですので、どうか許容してください。お願いします・・・。