9月10日のこのブログで、野球観戦の際にボールカウントがこれまでのS・B・Oの並びから、B・S・Oの順の並びになって10年近く経つのですが、今でも新しいボールカウントにはやや馴染めないと書きました。
実はそれ以外にも、球数制限や申告敬遠、タイブレーク、ユニフォームのズボンの裾のダボダボしたのには今でも馴染めません。時代の流れに乗れない哀れな爺さんになりつつあります。
そしてもう一つ、先発完投する投手も数十年前との比較で非常に減ったように思います。現代のプロ野球は先発投手は100球に達する6回あたりでマウンドを降りることが当たり前になっています。そのため、規定投球回数に達する投手が激減し、昨日現在のパ・リーグの規定投球回数超えの投手は僅かに3人です。
今朝の朝刊ではセ・パ、両リーグの打率上位14位までと、防御率上位の選手を掲載していました。ここに名前を載せるには打撃成績ならば規定打席をクリアしなければなりませんし、投手成績ならば規定投球回数をクリアしていなければなりません。
規定打席を超える選手は、両リーグともに30人くらいいまして、そのうちの上位14位以内の選手が掲載されています。
投手成績なんですが、ここに掲載されている投手はセ・リーグは9名、パ・リーグは3名しかいません。規定投球回数に達することが極めて難しい時代になってしまったと感じました。
↓ 特にパ・リーグの投手成績に注目。規定投球回数超えは僅かに3名
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規定投球回数は昭和39年(1964年)から今日まで、試合数×1.0です。それ以前は試合数×1.4などの規定があり、概ね180~190イニング投げないと規定投球回数には達しませんでした。特に1956年(昭和31年)のパ・リーグの規定投球回数は230イニング。もし今、こんな規定になったら、規定投球回数に達する選手は皆無となると思います。
「昔は良かった」などと申し上げるつもりはございません。時代の流れで、選手生命を少しでも伸ばすために、先発投手でしたら中6日で100球目途で降板することが当たり前になりました。仮に24試合に先発して毎試合6イニング投げますと、144イニングとなり規定投球回数にギリギリ届きますが、結構ハードルが高いと感じます。
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今年のパ・リーグの規定投球回数到達者が3名程度で、次年度も数名程度だった場合、規定投球回数の基準が変わるかも知れません。プロ野球の二軍が、試合数×0.8ですが、一軍もこれに倣うことになるかもしれません。
全日程終了時には、両リーグの規定投球回数到達者が何人なのか、今後はどうなるのかに注目しています。