本日は午前中は近くの総合病院で、痛みが残る左肩や左腕のリハビリを受け、午後からは、茨城県古河市にある、KDDI八俣送信所に出かけてきました。
八俣送信所が開設されたのは1940年(昭和15年)。今年で開設80周年になります。
「KDDI」と名の付く施設だけに、携帯電話の電波を中継している施設だと誤解を受けそうですが、この送信所はNHKの海外向け短波放送や、特定失踪者問題調査会が北朝鮮に向けて放送している短波放送(しおかぜ)を送信しています。携帯電話の中継所ではありません。
ではなぜ、auの携帯電話でおなじみのKDDIがNHKの海外向け短波放送の送信をしているのかといいますと、詳細に触れますともの凄く長くなりますので、戦時中や終戦直後の事情を省略しますが、もともとNHKの海外向け短波放送の送信を請け負っていた国際電信電話株式会社(KDD)が、2000年に第二電電(DDI)、日本移動通信(IDO)と合併し、現在のKDDIになったんです。
旧KDDは、国際電信電話株式会社法による郵政省管轄の特殊会社。超名門会社です。
-・・・-
JR宇都宮線古河駅からJRバス関東の大綱行きに乗り約30分。東山田で下車しました。その次の中里バス停で降りたほうがよかったかも・・・。
↓ 数分歩くと少しずつ巨大アンテナ群が見えてきます
このKDDI八俣送信所、面積は約110万平米。東京ドーム22個分もの広さがあります。今日は周囲を5kmほど歩きました。
↓ 巨大なカーテンアンテナ。無線に興味のある方でしたら興奮すること間違いなし
↓ 高さ70mの鉄塔が22本。高さ35mの鉄塔が13本あるとのこと
↓ これまた壮大な太陽光ソーラーパネル
↓ しばらく歩くと入り口があります・・・が閉じられています
↓ シンプルながら風格を感じさせる看板
↓ 手を伸ばせば届きそう・・・でもないですが、目の前の巨大アンテナに興奮
↓ アンテナだけでなく、広大な敷地にもビックリ
↓ 一般道からよく見えます。金網や鉄格子はありません(立入禁止看板はあります)
↓ 別の入り口
↓ 入口は数カ所あるようです
↓ 見事な眺め。今日は200枚もの写真を撮りました
↓ 送信所の中を一般道が縦断しています
↓ 局舎。昭和20年4月に米軍機から銃撃された跡(凹)があるらしい
↓ 送信所で聴く放送は格別。16時すぎ、アジア大陸向け日本語(11825kHz)
当然ですが、Sメーターは振り切れです。
-・・・-
ところでこの八俣送信所はあまりに広大な敷地を持つため、さまざまな問題に悩まされているようです。
↓ 無断立入
↓ 犬の散歩での立ち入り
↓ ゴルフ遊び
↓ きのこ、木の実等の採取
↓ 空き缶の投げ捨て
↓ ゴミの不法投棄
↓ たばこの投げ捨て
↓ 構内を縦断する一般道でのスピードの出しすぎ
↓ 鉄塔に昇る人などいるのかな?
私にとってはここは「聖地」のようなところです。送信所に勤めていらっしゃる方々の迷惑になるようなことは絶対にやめてほしいと思います。
-・・・-
-・・・-
これだけの広大な敷地を有する送信所ですから、市街地からかなり離れた郊外にあります。バスで訪れる際は、1時間に1本しか便が無いことを考えて計画を立てていただきたくお願いします。
↓ バスは1時間に1本。古河駅まで約30分乗車します
なお、Googleのストリートビューでも八俣送信所の雰囲気を味わえます。
もの凄い巨大な送信設備、施設を目にして本当に有意義な一日でした。
なお、2018年12月10日に、埼玉県久喜市にあるNHKラジオ第1、ラジオ第2放送の放送所も訪れて、ブログに投稿しております。そちらも併せてご覧いただきたいと思います。
↓ この記事です