埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

サッカーW杯、日本は3戦全敗でも構わないと思うダメ人間

あ、誤解しないでください!! 決して日本が嫌いとか、日本代表が嫌いとか、サッカーが嫌いとかではありません。私も日本がグループリーグを勝ち抜き決勝トーナメントに進出して欲しいと願っています。

それなのに、タイトルにあるように「3戦全敗でも構わない」とはどういう意味か、ご説明申し上げます。

今の若い方々、概ね30歳以下のみなさまにとっては、日本がFIFAワールドカップの本戦に出場することは半ば当然のことと考えていらっしゃると思います。

1998年のフランス大会に初出場してから今回のロシア大会まで6大会連続の出場を果たしていますので、概ね30才以下の方々はワールドカップの本戦に出場できなかった場面を知らないはず。

それに対して年配の方々は、1993年10月28日のドーハの悲劇をブラウン管を通じて目の当たりにしていますし、それ以前のワールドカップ予選でもアジアの出場枠が1~2か国しかなく、日本はワールドカップに出場できるわけがない、という時代を経験しています。といいますか、昭和の時代は多くの日本人にとってFIFAワールドカップは馴染みの薄いものだったようにも思います。

 

私がFIFAワールドカップを知ったのは1974年ドイツ大会。出場国は16か国でアジア+オセアニアから出場枠は僅かに1か国。前年(1973年)に行われたアジア+アセアニア予選で日本は香港やイスラエルに敗れて早い時点で敗退。結局はオーストラリアが本戦出場。当時10才の私は新聞のスポーツ欄の片隅に載った結果を見て、FIFAワールドカップはあくまで欧州や南米の国々の大会で、日本には縁遠い存在という印象しかありませんでした。

次の1978年アルゼンチン大会も出場国は16か国。アジア+オセアニア枠は1か国。日本は1次予選で韓国、イスラエルと戦い0勝1分3敗であっさり敗退。アジア+オセアニアからはイランが初出場。

次の1982年スペイン大会からは出場国が24に増え、アジア+オセアニアからの出場枠は2か国となり、日本にもチャンスが拡がったように見えましたが、地区予選の準決勝まで進んだものの、北朝鮮に敗れ最終予選に出ることもなく敗退。アジア+オセアニアからはクウェートニュージーランドがそれぞれ初出場。

次の1986年メキシコ大会も出場国は24。アジアの枠は2ですが、オセアニアが分離したため日本のチャンスは前回よりさらに拡がりました。予選で日本は健闘し、ゾーンBで韓国との最終予選に臨みましたが、1-2、0-1で連敗。本戦出場を逃しました。ゾーンA優勝のイラクとゾーンB優勝の韓国が本戦出場。

次の1990年イタリア大会も出場国は24。アジア枠は前回同様2か国。日本は1次予選で2勝3分1敗でグループ2位(1位は北朝鮮)。最終予選進出もできず敗退。アジアからは韓国(2回目)とUAE(初出場)が本戦出場。

次の1994年アメリカ大会も出場国は24。アジア枠は2。1次予選を通過し、最終予選でも健闘。あと一歩で悲願のFIFAワールドカップ出場だったのですが、あのドーハの悲劇で夢を断たれます。アジアからはサウジアラビアと韓国が本戦出場。

このように毎回毎回アジア予選で負け続けますと、日本はFIFAワールドカップに出場できることはないじゃないかと本気で思ったものです。特にドーハの悲劇の時のメンバーは史上最強の布陣で臨み、今後これ以上のメンバーが揃うことなど無いのではないか、最初で最後のチャンスではなかったか・・・、と考えたものでした。

4年後に出場国が32に増え、アジア枠が3.5になったフランス大会で悲願の初出場を成し遂げた日本。1997年11月16日の深夜は日本中が歓喜に酔いしれました。

こんな経緯を知っていますので、今でもFIFAワールドカップに日本が出場できるだけで嬉しいんです。本戦で勝ってくれればそれはもう嬉しいですが、30代前半くらいまでは、「生涯に一度でもFIFAワールドカップに出場する日本代表の姿を見てみたいなぁ」なんて考えていましたので、本戦出場で満足してしまっています。こんなことではダメですよね・・・。