子どものころから百科事典を熟読していた私は、歴史上の人物について、その偉業や功績をかなり詳しく知っていたほうだったと思います。
それだけに、子どものころから歴史上の人物を「呼び捨て」にすることになんとなく抵抗感があるんです。これって感覚としてかなりオカシイと解ってはいますが、「呼び捨て」に対する軽微な罪悪感があります。
中学や高校の歴史や日本史の試験でも、解答欄に「大塩平八郎」と書くべきところ、「大塩平八郎さん」とか「大塩平八郎様」と書きたい衝動に駆られていました。他の歴史上の人物も、例えば「卑弥呼女王」「空海様」「世阿弥氏」「お市の方さん」などと解答欄に書きたいのを抑えていたんです。明らかにヘン・・・。
ただ、そのクセがついうっかり口から出てしまったことがありまして、今日ふと思い出しました。
平成7年11月のことなので23年くらい前なんですが、二次文化人シリーズ「伊能忠敬さん」の切手を購入する際に、新潟中郵便局の窓口で、「今日発売の伊能忠敬さんの切手を1シートください」と口を衝いて出てしまいました。窓口の方も一瞬吹き出しそうになっていまして、「あー、やっちゃた~、ハズカシイ・・・」と感じ、一瞬で顔が真っ赤。
↓ 伊能忠敬さん生誕250年の切手
自分以外の他者に対してなんとなく敬称を付さないと落ち着かないヘンな感覚はなかなか改まりません。
スポーツ選手や将棋の棋士など、このブログで紹介する際にも、呼び捨てにすることは殆どなかったと思います。
勤め先でも、極力役職名を付して「〇〇社長」「〇〇役員」「〇〇部長」などと呼んでいますが、やや硬いと受け止めている方が多いように感じます。女性社員に対して文書を提出する際にも「〇〇女史」と称していますが、これも硬いかも。自分では最も自然な呼び方なんですが・・・。
まぁ、友人らとのアニメ談議の際に「柊かがみさん」とか「平沢唯さん」とか「イカ娘さん」などと呼んでいたのはさすがにやりすぎでした・・・。
ただ、呼び捨てにするのはやはり抵抗があるんです・・・。この感覚って、やっぱりヘンですよね・・・。