この3日間、大学入試での受験生を取り巻く環境の変化を取り上げたり、著名大学の付属高校の意外史や意外な事実について語らせていたいただきました。
今日も学校にかかる話題なんですが、全国には数千あるいはそれ以上の数の高等学校があります。それに加えて、すでに廃校になった学校や名称変更をした学校もあります。
そうした過去から現在までに存在した「学校名称」で、私が最も気に入っている「学校名称」を紹介します。
その学校は福島県にあります。私立学校です。
現在は高校サッカーの強豪校です。
現在は男女共学ですが、かつては女子高でした。
女子高当時の「学校名称」が私のお気に入りです。昭和40年4月から平成2年3月までこの「学校名称」が存在していました。
その「学校名称」とは・・・
日本女子工業高等学校
です。
「女子校」で「工業高校」、この組み合わせはそう簡単に思いつくものではありません。着想が素晴らしいと本気で思います。
女子校らしく、「製図デザイン科」「電子技術科」「工業化学科」「情報技術科」といった学科で編成されており、機械とか建築とか土木といった「男子に適性がありそう」な学科は無かったようです。
この日本女子工業高等学校は平成2年4月から男女共学になり、学校名称が「尚志高等学校」になり現在に至っています。
尚志高等学校には現在「普通科」と「情報総合科」の2つの学科がありますが、「総合情報科」はかつて日本女子工業高校の当時に存在していた「製図デザイン科」と「電子技術科」と「工業化学科」と「情報技術科」を改変して設置したもの。男女共学になった今でもこの「総合情報科」に入学できるのは女子のみです。伝統ある日本女子工業高等学校の流れを汲んでいるようで、嬉しくなります。
↓ 日本女子工業高等学校/尚志高等学校 創立50周年フォトギャラリー
尚志高等学校のホームページからこのフォトギャラリーを見ることができます。昭和40年代の女子の工業教育の様子がわかる貴重な写真があります。関心がある方は「日本女子工業高等学校」で検索されてみてはいかがでしょうか。