埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

金融界のパワハラ体質は変わっていないのか・・・

昨日のこのブログで、私が銀行の若手職員だったころに受けた暴行について触れましたが、今朝の新聞を開きましたら、不適切融資問題で大揺れのスルガ銀行では今でも過大なノルマを課された挙句に暴行を受けているという内容の記事が掲載されていました。偶然とはいえタイミングの良さに驚いた次第です。

↓ 今朝の日本経済新聞5面

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過大な目標、1時間~2時間も机やテーブルを殴る、ビルから飛び降りろ、家族を皆殺しにしてやる・・・。私にも似たような経験がありますので、その凄惨な様子が目に浮かびます。

特に営業職は酷いもので、ただ怒鳴られるとか、ただ殴られるだけでなく、現実離れした気が遠くなるような過大なノルマでも達成できなければ「役立たず、クズ、お前はどんなバカ親に育てられたんだ?」などと、何の関係も無い親までもが批判の対象にされてしまいます。

また、とある同僚職員が父親が重病で危篤状態になり、最後になるかもしれない父親に会いに行きたいので有給休暇を取らせて欲しいと上司に懇願したのですが、「お前、ノルマ達成してないだろ。休暇なんか認められない」「お前が行けば親の病気は治るのか?お前は医者なのか?」と、最後まで休暇を認めなかった場面を目の当たりにしたときは、この上司、この職場、この会社は気が狂っている・・・と感じましたが、私ができることは、有給休暇を認められなかった同僚職員に対して同情して差し上げることだけ・・・。

私が都市銀行第二地方銀行の2つの銀行に在籍していたのは昭和62年から平成11年までの12年間。ですので21世紀に入ってからの銀行業界の職場環境について私は知りません。世間ではこれだけパワハラ問題がクローズアップされているだけに、この記事にあるようなパワハラ、暴力は少なくなっているのではないかと思っていましたが、残念ながら変わっていなかったようです。

↓ 今朝の朝日新聞9面にも同様の記事

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ここでも「上司の机の前に起立し恫喝される」「ものを投げつけられ、パソコンにパンチ」「オマエの家族皆殺しにしてやる」などと書かれています。信じられないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私にも似たような経験がありますので、これは作り話でもウソでもなく紛れもない事実であると、一目で確信しました。

私がこんなにも「仕事」「職業」「労働」「職場」などのワードを嫌悪し、早期退職だけを目指す「ダメ人間」になってしまったのも、20年くらい前まで在籍していた銀行でのイヤな記憶が消えないからなんですよね。業種も規模も全く異なる今の職場に移って18年も経ちますが、今でも毎朝職場に向かうときにもの凄く緊張してしまうのは、若い頃に植え付けられた職場に対する恐怖心や不信感が消えないからですね。

過去に私が在籍していた二つの銀行はどちらも経営破綻してしまい現在では消滅していますが、酷い目に遭った記憶の数々は私の心の中から消滅することはありません。