8月下旬、「首都大学東京」が2020年4月から「東京都立大学」に名称変更するとの報道がありました。大学関係者も世間一般の人々もこの名称変更には概ね賛成のようで、Twitterでも「東京都立大学」への名称変更を歓迎するツイートが大多数を占めていました。
Yahooの意識調査でも、「首都大学東京」と「東京都立大学」、あなたはどちらの名前がいい? という調査がありまして、回答数20487票のうち18951票(92.5%)が「東京都立大学」が良いとしています。
私は関係者でもなんでもないんですが、個人的にも「東京都立大学」への変更については賛成の立場をとっています。
今から13年前、「東京都立大学」は「首都大学東京」へと改組されましたが、それに伴い「東京都立大学付属高校」は制度上付属校ではなくなってしまい、2006年度に新設された「東京都立桜修館中等教育学校」に実質的に吸収されます。そして2010年度をもって「東京都立大学付属高校」は閉校します。
昭和4年から約80年続いた「東京都立大学付属高校」の伝統の校旗、校章、校歌は「東京都立桜修館中等教育学校」に引き継がれました。
「東京都立大学」の名称復活を受けて、「付属高校」も名称復活なるか? と注目していましたが、残念ながらそのような予定はなさそうです。
↓ 現在では「東京都立大学付属高校同窓会」のホームページが残るのみです
↓ 「東京都立桜修館中等教育学校」のホームページ内に「都立大付属高校」についての記載があります
すでに、3年制の高等学校から6年一貫教育校に変わってしまった以上、「都立大学付属高校」への名称変更による復活の可能性はないと思います。やや残念に感じます。
それでも、2020年4月からは「東京都立大学」の名称が復活しますのでこれは素直によかったと思います。
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「東京都立大学」の名称復活の報道を受け、一定の年齢以上(概ね55歳以上でしょうか・・・)の方でしたら、約40年前に筑波大学の新設に伴い閉学となってしまった名門「東京教育大学」を思い出したかもしれません。
筑波大学の新設、東京教育大学の閉学には、さまざまな事情や背景が絡み合っていましたので、「東京教育大学」の名称が復活する見込みはありませんが、過去に存在した「東京教育大学」の実績や足跡、そして「東京教育大学が単純に筑波に移転して名称を変えたのではないという事実」をWikipediaで読むだけでもいいので、若い方々が興味や関心を持って下されば嬉しいです。