11月17日(土曜)から25日(日曜)までの9日間、東京・末広町(秋葉原にかなり近い)のアーツ千代田3331で開催される「まんがタイムきらら展」の初日開幕に行ってきました。
↓ 朝9時20分(開幕の40分前)に会場に到着
↓ 巨大な垂れ幕、これだけでも圧巻です
まぁ、開幕まで40分もあるし、それほど人々も集まっていないのかなぁ・・・なんて余裕の構えを見せていましたら、会場内から「どうぞ、屋上に上がってください!」と声がかかります。
「え?屋上??」と不思議に思いながら屋上に向かって階段を上がります。屋上に到着しましたら、そこにはもの凄い長蛇の列。すでに数百人、いや千人近くの人々が入場を待っているじゃありませんか。さすがにビックリしました。さすがに人々にカメラを向けるのも失礼なのでその様子は撮影できませんでしたが、いやはや見たことのない行列に圧倒されながら最後尾に回ります。
会場になっているアーツ千代田3331は、かつて存在した千代田区立練成中学校の廃校後の校舎を利用して設けられたアートセンター。当然ですが建物全体が学校の造りですし、屋上もいかにも学校といった風情が漂っています。学校の雰囲気を好む私には居心地が良い屋上です。
その屋上で約1時間半待ちまして、ようやく会場に誘導されます。
「まんがタイムきらら展」の会場入口の直前で800円で音声ガイドの機器をレンタルで借り、いよいよ会場に入ります。ここからは撮影は禁止になりますので写真はありません。会場内の様子は「コミックナタリー まんがタイムきらら展」で検索しますと前日に行われた内覧会の様子を伝えるコミックナタリーさんのサイトが開きます。
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会場に入りますと、最初にこれまで発行された「まんがタイムきらら」「まんがタイムきららキャラット」「まんがタイムきららMAX」など600冊が同誌の歩みを示す歴史年表と共に壁面いっぱいに並べられています。これだけでも圧倒されます。
次いでこのきらら展のメインとなる、歴代作品のなかから80作品の描きおろしイラストと、この日のために描かれた4コマまんが2列が美しいカラーで展示されています。どの作品もあまりにも美しくて絶句してしまいます。「まんが」でありながら「芸術」の域にまで達しているように感じます。
入場者がもの凄い大人数でなかなか前に進みませんが、数センチずつ歩みを進めて行きます。
次は、「きららとアニメ」のコーナーに移ります。きらら作品で最初にアニメ化された「ひだまりスケッチ」から現在放送中の「アニマエール!」までが壁面いっぱいに並べられたモニター(40台くらいありましたでしょうか)に映し出されます。これもまた圧巻。
次いでスマホゲームアプリ「きららファンタジア」を紹介するコーナーに移り、キャラクター自身のほか、小道具や衣装や小物に至るまで詳細な画が掲示されています。
最後のコーナーはスペシャルコーナー(フォトスポット)。ここだけは撮影が許可されています。
↓ このスポットは撮影が許可されている旨の告知
↓ 人々で埋め尽くされたスペシャルコーナー
等身大のイラストボードと記念撮影ができます。そして・・・
当日(または前日の内覧会)会場を訪れた作家の先生の直筆イラストやコメントが壁面に描かれています。目の前にある直筆イラスト・・・これは結構感激しました。会場内は押しくらまんじゅう状態でしたので、なかなか良い位置から写真を撮ることができませんでしたが、いくつかは撮影出来ましたので一挙紹介します。
↓ 撮影できた壁面直筆イラストの数々
この壁面の前には常に多くの人々が撮影をしていまして、なかなかうまく撮影ができませんでした。やっとの思いで撮影できたのが以上の17件の写真でした。
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全ての展示を観賞しまして、あとはグッズ販売コーナーに立ち寄って帰ろうと思っていましたが、ここでまた・・・
「グッズ販売コーナーに入りたい方は屋上へお並びください」
と声がかかります。しかも・・・
「グッズ販売コーナーは180分待ちです!」
とのこと、午前中に1時間半待って結構体力を消耗しましたので、ここから昼食抜きで3時間待つのは厳しいと感じ、グッズ販売コーナーは諦めました。ただ、「まんがタイムきらら展の図録だけは列に並ばずに購入できるとのことでしたので、図録(1冊3500円)だけ購入し会場をあとにしました。
↓ これが図録。A4ワイド判全216頁。まんがを芸術にまで昇華させる見事な一冊
↓ 表紙をめくります
きらら展会場で展示されていた80作品の描きおろしイラストと4コママンガが美しいカラー刷りで掲載されていまして、きらら展の感動をそのまま持ち帰ることができます。本当に素晴らしいです。
↓ その中から1作品だけ紹介しますが、遠くからの撮影とさせてください
これくらい遠くからの撮影でしたら販売活動の妨害になるような影響はないかと思われます。こうした作品が80件もあり、そのどれも本当に美しくて感激します。
↓ 裏表紙
会場内の来客の9割は男性、20代から30代前半の方が中心層で私のような55才の中高年は殆どいませんでした。少し恥ずかしかったです・・・(^^)>
首都圏以外からこられた方も多く、大阪から夜行バスで来られた若い方は、きらら展は全国主要都市で長期間にわたって開催して欲しいなどといったことも話されていまして、私も全く同感です。
初めての展示会で手探り状態で計画してきたのだと思いますが、会場がやや手狭で、素晴らしい作品の数々をゆっくりと楽しむ余裕がなく、グッズ販売も叶わなかったので、地方からこられた方々をはじめ不満に感じた方もいたように思います。
しかしながら、スタッフの方々の一生懸命に何とかしてファンの方々に楽しんでもらいたいという熱意や思いが伝わってきましたので、私個人的には大きな不満はありません。こうした機会があれば是非また訪れたいと思います。
そして、最も嬉しく感じたのは、私の周りでは会場内撮影禁止のルールを無視して展示作品の撮影や盗撮をする者が一人もいなかったことと、待ち時間がどんなに長くても不満を大声で吐き出したり、スタッフに詰め寄るような者が一人もいなく、マナーを守って整然と並んでいたことです。
「まんがタイムきらら」の作品の数々は素晴らしいのですが、その読者もまた素晴らしい人々であることを発見できまして、大変満足して帰ることができた次第です。