12月6日の投稿と同様、今日もアマチュア無線の歴史に詳しい方が対象となる投稿です。
かなり熱心にアマチュア無線をされている方でも、戦前日本のアマチュア無線(当時は私設実験局)のQSLカードをお持ちの方はそれほど多くはないと思います。
12月6日の投稿にも書きましたが、20年くらい前に、戦前から昭和30年代初期までのアマチュア無線の歴史について調べたことがありまして、当時親しくしていただきました斯界の大先輩からお譲りいただいた戦前のアマチュア局(私設実験局)のQSLカードが3枚ほど手許にあります。
↓ J2KI、J3GN、J3HG の3局のQSL
J2KIのQSLはご本人からいただいたものです。60年くらい前のQSLカードがわずかに残っていたそうで、「ハムを愛する人の記念として贈ります」とのありがたいメッセージが自筆で書き添えられている貴重なものです。
J3GUとJ3HGは滋賀県の大先輩アマチュアの方からお譲りいただいたものです。J3HG局は早川金属工業という会社の実験局ですが、この会社は現在のシャープです。
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23年ほど前には米国のN6AW(Jan David Perkins氏)の著書「Don C.Wallace W6AM~Ameteur Radio’s Pioneer」を著者本人から買い求めましたが、その書籍の中に戦前の日本のアマチュア局(私設実験局)のQSLカードが紹介されているカラーページがあります。今でもこのページを開けるとドキドキしますし、背筋がピンッと伸びるような気がします。
↓ 表紙
↓ 戦前日本のアマチュア局(私設実験局)のQSLカード 1ページ目
↓ 戦前日本のアマチュア局(私設実験局)のQSLカード 2ページ目
15年くらい前までは、戦前のアマチュア局(私設実験局)のコールサインやお名前、戦後のコールサインなどを殆ど記憶していたのですが、現在の勤め先に移ってきてからは新しい仕事を憶えるのが殊の外大変だったのと、資格試験の受験に没頭してしまい、戦前のアマチュア局(私設実験局)のあらましはすっかり忘れてしまいました。
それにしても、戦前のアマチュア局(私設実験局)の大量のQSLの写真は見事です。今後、このような出版物・書籍が刊行されることは無いだろうと思われます。