埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

この道具を知っている貴方は50才を超えていますね・・・

↓ これが・・・

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↓ 何だか・・・

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↓ 分かりますか?

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「あぁ・・・、これね、子どもの頃に使い方を習ったなぁ・・・、計算尺だね。」と分かった貴方は50才を超えていますね。

そうなんです。これは計算尺と呼ばれる道具で、、長さ約23cm、幅約3cm、全体が竹でできていまして、中段のスライド尺と透明プラスチック製で中央に赤いラインが刻まれたカーソルを左右に移動させて計算をします。

昭和50年代前半までは中学校の数学の教科書にも計算尺が載っていて、授業でも扱っていました。計算尺が高校の数学で扱う、対数(log)を使って計算することから、中学校では踏み込んだ内容までは教えていなかったのですが、当時の中学生は計算尺を通じて対数(log)の概念や原理に触れることができました。

↓ 懐かしい・・・と思った貴方、珠算も得意ではありませんか?

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↓ 中段のスライド尺を裏返すと三角関数などの複雑な計算もできます

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この計算尺は昭和50年ころに親戚のお兄さんにいただいたもので、入門用の計算尺です。当時あった計算尺検定試験の4級くらいでしたらこれで受験できましたが、3級以上の受験にはもう少し精密な計算尺を必要としました。

当時(中学2年=昭和52年ころ)の私は朝から晩まで「CQ CQ」と無線ばかりやっていましたので、計算尺検定の受験はしませんでした。珠算は小学校6年で1級に合格していたので「計算尺なんかに頼らない」などと生意気なことを考えていました。今思うとハズカシイ・・・(^^)

7年前の平成24年、49才になって騒音振動関係公害防止管理者試験を受験するにあたり、対数(log)計算に触れた際にふと計算尺のことを思い出し、久しぶりに手に取ってみました。対数(log)の原理を利用して掛け算を足し算に、割り算を引き算に変換して計算する仕組みは本当によくできているものだと感心しました。電子計算機と異なり、有効桁数3桁くらいまでしか計算できず、細かい計算までは正確にはじき出すことはできませんが、極めて優れた計算機だと改めて感じます。

↓ 手許にある百科事典でも計算尺の初歩的な使い方が載っています

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関数電卓が2000円程度で手に入る時代に、あえて計算尺を学び、対数(log)の概念や原理に触れて、より理解を深めるのもいいんじゃないかな・・・、と思ったりします。