埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

日頃言いたくても言えないことを吐露します。不愉快に感じる方は読まないでください。

AMラジオのFMへの転換促進、これも時代の流れなのか・・・

一昨日の日本経済新聞2面に「AMラジオ、FM転換要請」との記事が掲載されていました。民間放送のAMラジオ(中波放送)は放送局にとってコスト負担が大きいのでFM(VHF、90~108MHz)に移行していきたいということなのかと思います。

↓ この記事です

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私は子どものころから、中波放送に親しんでおり、ラジオの周波数ダイヤルをクルクルと回して、札幌(HBCやSTV)から福岡(RKBやKBC)までの全国主要都市の放送を楽しんできました。どの放送局も地方色が豊かで楽しく聴いていましたし、時には受信報告を送り、ベリカード(受信確認カード)をいただいておりました。

最近ではradiko(ラジコ)などのサイマルラジオやオンデマンド放送が普及してきましたので、一層AMラジオ(中波放送)の存在意義が薄れていると思われているのかもしれません。これも時代の流れなのでしょうけれど、とても残念です。

そういえば、テレビ放送も地上波はアナログ波からデジタル波に移行してしまいましたし、地上放送だけでなく衛星放送が花盛りです。ラジオだけがいつまでも変化しないことのほうが不自然なのだと考えるしかありません。記事によると、民放連は2028年までの制度改革を求めるとのこと、これから9年で民放AM放送が消えるかもしれません。今から日本各地の中波放送のベリカード収集を再開しようかと考えております。

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中波放送は1925年(大正14年)7月12日に東京市芝区愛宕山にある送信所から本放送が始まり、今年で94年になります。私の手許には戦後すぐに発売されたSHARP(シャープ)のラジオの説明書があります。今のSHARP(シャープ)は当時は早川電機工業と称していたんですね。

↓ SHARPのラジオの説明書(表紙)

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↓ 2頁目

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1行目から4行目に、「G.H.Qの御指示に依つてこの世界水準のスーパーを日本の新しい標準受信機回路に採り入れ従来の再生式より生産転換出来た事は我が国ラジオ工業の大きな躍進と言はねばなりません。」とあります。

12行目から13行目にかけて、「あなたの御部屋には日本全国及び隣邦の電波がみんな集つて来て居ります。SAー5型スーパーはあなたのお好みの電波を捕へて楽しく聴取する事が出来ます。」と書かれています。読んでいるだけでワクワクしてしまう文言です。

↓ 3頁目 使用方法

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↓ 4頁目 放送周波数一覧表

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↓ 拡大します

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この放送周波数一覧は昭和23年6月現在のものですので、まだ民間放送は始まっておりません。全てNHKによる放送です。ちなみに最初の民間放送はこの3年後、昭和26年9月1日に放送開始した中部日本放送(CBC)と大阪の新日本放送(現在の毎日放送MBS)です。

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さらに古い放送局一覧表を探してみましたら、昭和10年10月現在のリストがありました。

↓ これです

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今から83年前の中波放送局の一覧です。地方都市にはまだ放送局が設置されていません。設置されているのは主要都市のみです。また京城台北、台南、大連、釜山(最下段の手書き)といった都市に放送局を設置していたことがわかります。空中線電力は最大で10キロワット。大半の放送局の出力は1キロワット以下です。

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100年近くにわたり、人々の生活に密接に関わってきたAM放送(中波放送)。なんとか存続していただきたいと切に願う次第です。