昨日は大型連休で帰省した実家から持ち帰った「オレンジカードの本」からその一部を紹介しましたところ、「デザインが良いカードがたくさんある」ですとか「集めるのも楽しそう」など嬉しいコメントを賜りました。誠にありがとうございます。
「オレンジカードの本」のほかにも何冊かの雑誌や書籍を持ち帰ってきましたが、今日は「相撲・昭和46年6月号」を紹介します。
↓ 表紙は昭和46年5月場所全勝優勝の北の富士
この昭和46年6月号は、夏場所(5月場所)総決算号です。この場所は北の富士が全勝優勝を飾ったのですが、大横綱大鵬が引退をした場所でもあります。この6月号を捨てることなく48年も手許に残っていたのは、大鵬引退の詳細が記されていたからです。
↓ 最後の一番は5日目の貴ノ花戦
↓ 引退を発表した大鵬は6日目不戦敗。福の花が不戦勝
「ついに来るべきものが来た」「土俵は主柱を失ったような寂しさがただよっていた」といった表現を通じ、大鵬引退の衝撃の大きさが伝わってきます。大鵬は不戦敗。また前日大鵬を破った殊勲の貴ノ花は、6日目の対戦相手の琴桜が休場したため不戦勝。大鵬だけでなく貴乃花も6日目の土俵に上がっていなかったことを48年も経過した今ごろになって気づきました。
↓ 体力の限界を感じた横綱大鵬は引退声明し、福の花の不戦勝となった
こうして大横綱大鵬が引退し、これからいよいよ北の富士-玉の海時代に入るかと思いましたが、この年の秋場所後に横綱玉ノ海が虫垂炎の手術後の肺血栓で急逝。玉ノ海の好敵手だった北の富士はそのショックから調子を崩し昭和49年9月場所を最後に引退。ここから若い輪島と北の湖が長く土俵の主役に君臨します。昭和30年代以前に生まれた世代(特に男性)でしたらほとんどの方の記憶に残っていると思います。