このところ、ブログのネタが将棋の話題に偏っていまして申し訳ありません。毎日のように注目の対局が続き、ファンとしては仕事を終えて帰宅してから深夜まで、AbemaTVの将棋中継の画面にベッタリ釘付けです。
特に今日は私が30年以上応援している羽生九段の通算勝数単独1位となる1434勝目がかかる対局。しかしながら、今日の対戦相手は、羽生九段がこれまでの対戦成績で負け越している(羽生九段の3勝7敗)永瀬叡王。10回以上対局して羽生九段に対して勝ち越しているのは、永瀬叡王のほかには、佐藤天彦九段(羽生九段の8勝12敗)と菅井七段(羽生九段の3勝7敗)しかいません。大変な強敵相手だけに一手一手固唾を呑んで見守ります。
午後7時43分、羽生九段が133手で勝ち、通算勝数単独1位の1434勝目を挙げました。
↓ 終局後の感想戦
↓ 通算勝数ランキングベスト10。羽生九段が1位、勝率も群を抜いて高いです
現在50才以上の方ですと、昭和52年9月の王選手の通算本塁打756号の世界記録更新のフィーバーをご記憶しているかと思いますが、私、個人的には羽生九段の偉業はそれと同様に注目されてもよいと考えています。
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この勝利で、羽生九段は王位戦の挑戦者決定戦に進出することが決まりました。明後日(6月6日)行われる挑戦者決定戦の相手は、5月30日に竜王戦1組3位決定戦で羽生九段を破った木村九段です。
↓ 王位戦挑戦者決定までの流れ
今回は羽生九段と木村九段とが挑戦者の座を争うのですが、過去には王位戦で羽生王位に木村八段(当時)が挑戦し熱戦を繰り広げていました。その中でも特に印象に残っているのが、5年前の王位戦第3局の「持将棋」(引き分け)です。
↓ タイトル戦では22年ぶりとなる「持将棋」を伝える週刊将棋(平成26年8月13日号)
明後日(6月6日)の挑戦者決定戦、羽生九段×木村九段の一戦が楽しみです。勝者は豊島王位(名人)に挑戦します。羽生九段が挑戦すればタイトル通算100期となり、また一つ前人未到の偉業達成となりますし、木村九段が挑戦すれば悲願の初戴冠が懸かります。
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現在王位、棋聖、そして名人の3つのタイトルを持つと豊島名人は、今日は棋聖の防衛戦第1局で渡辺二冠と戦っており、19時51分、168手で豊島棋聖(名人)が勝ちました。
今日は羽生九段の通算勝数単独1位の記録が注目された一日でしたが、この棋聖戦の豊島棋聖(名人)の強さは凄まじいものがありました。王位戦の挑戦者が羽生九段なのか木村九段なのか、明後日決まりますが、どちらが挑戦者となっても、現在最強との呼び声高い豊島王位(名人)相手に7番勝負を戦い4勝しなければならないというのは。なんだか気が遠くなります。
明日は将棋以外の話題を用意します・・・。