昨日の続きです。富岡八幡宮の大鳥居をくぐってすぐ右手には「大関力士碑」や「強豪関脇力士碑」「巨人力士身長碑」などがありましたが、「横綱力士碑」はそこから約2分ほど歩き、富岡八幡宮の本殿(御本社)の右側裏参道にあります。探さなくても普通に歩いていれば簡単に見つかります。
↓ これが「横綱力士碑」。荘厳な雰囲気に圧倒されます
↓ 近づいて撮影。高さ3.5メートル。厚さ1メートルの巨大な石碑。御影石ですね。
↓ 「横綱力士碑」の裏面には初代・明石志賀之助から45代若乃花幹士までの歴代横綱
そして、15代・梅ケ谷藤太郎の左側、碑の左端には横綱ではありませんがあまりにも強かったために例外ですが「無類力士 雷電為右衛門」も顕彰されています。
↓ これです
↓ 46代朝潮太郎からは「横綱力士碑」の向かって右側の副碑に刻名
↓ 67代武蔵丸光洋からは副碑の裏面に
この副碑裏面にあと15人、さらに「横綱力士碑」の向かって左側にも副碑があり、そちらには42人の刻名ができますので、合わせて57人分の刻名ができます。仮に3年に1人の速いペースで横綱昇進力士が続いたとしても、170年は心配いりません。
↓ 「横綱力士碑」の向かって左側の不知火光右衛門(11代横綱)の碑
↓ 「横綱力士碑」の向かって左側の陣幕久五郎(12代横綱)の碑
この陣幕と不知火の碑が「横綱力士碑」の左右に配置されています。陣幕久五郎はこの「横綱力士碑」建立の発起人。この碑に記されている、安政四年正月場所2日目には、確かに不知火×陣幕の取組があり、陣幕が勝った記録が残っています。
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「横綱力士碑」の手前、向かって左側には「超五十連勝力士碑」があります。50連勝以上を記録した力士を顕彰する碑ですね。
↓ 正面から
↓ 63連勝の谷風、58連勝の初代梅ケ谷、56連勝の太刀山、そして・・・
↓ 69連勝の双葉山、53連勝の千代の富士が偉大な記録と共に刻名されています
すでに63連勝を記録している白鵬ですが、今後引退までに記録を更新しなければ63連勝がここに刻まれますが、向後、63連勝を超える連勝をした場合はその新たな記録をここに刻むことになります。したがって現段階では刻名されていません。
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私が高校に通っていた1980年頃までは、「相撲」「大相撲」といった月刊誌や一般の大相撲関連書籍でも、明治~大正期の相撲や力士についての記事を目にすることが多かったのですが、平成以降はそうした出版物が減ったように思います。大相撲ファンのみなさまには、是非こうした石碑の数々に触れ、100年前、200年前の相撲に関心を寄せていただく契機としていただきたいと思っております。