7月13日から東京ドームで開催されている「第90回都市対抗野球大会」、連日熱戦が繰り広げられていまして目が離せません。長男は大会2日目の日曜日に東京ドームに出掛けてほぼ一日中観戦してきたようですし、私は連日テレビ中継での観戦を楽しんでいます。
都市対抗野球や甲子園の高校野球の期間中は気分がウキウキします。
↓ 今月に入ってから、このガイドブックばかり眺めています
私は子どものころから野球観戦を楽しんでいまして、大学4年間は東京六大学野球連盟所属校に通って六大学野球を神宮球場で200試合以上観戦し、大学卒業後は、都市対抗や社会人日本選手権出場の常連であった企業に勤め、後楽園球場(まだ東京ドームではない)の都市対抗野球で自社の野球部の応援に加わることができました。振り返ってみますと本当に幸せなことだったと思います。
そんなことから、都市対抗野球の開催期間は、真夏の開放感も手伝って、一年のうちでも結構好きな時期です。夏の賞与の時期でもありますし・・・(^^)
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都市対抗野球大会6日目の今日はの結果は
といずれもロースコアの接戦。どのチームにも好投手が揃っている結果ではないかと思います。私、個人的にはロースコアゲームが好きで、理想の試合は、1-0 のゲームです。サッカーのスコアのような結果を理想としていまして、1点を取るために苦労したり、知恵を絞る場面が好きですね~。
今年の都市対抗野球ここまで17試合が終わりましたが、勝利チームが2桁の得点をあげた試合は大会5日目第2試合、
の1試合のみです。全体的に締まった試合が多いです。
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近年の社会人野球はこうした私好みのロースコアの試合が多くて嬉しいですが、かつて、社会人野球は長い間金属バットを使用していた時期がありました。1979年(昭和54年)から2001年(平成13年)までの22年間は社会人野球は金属バットを使用していましたので、夏の都市対抗も秋の社会人野球日本選手権も金属バットを使用していました。
プロ野球選手にも引けを取らない打撃技術やパワーを持つ社会人野球の選手が金属バットを振り回しますので、その打球の弾道は凄まじいものになります。右の強打者が打席に入りますと、三塁手の守備位置はかなり後方になってしまいます。打球が怖くて自然に後ずさりしてしまうのだそうです。また、打順下位の選手の当たり損ねの打球がスタンドに届きホームランになったりしますので、10点差でリードしてもセーフティリードとは考えなかったそうです。
そこで、金属バット最後の社会人野球日本選手権(第28回大会=2001年)の全25試合の結果と、木製バットに切り替わった年の社会人野球日本選手権(第29回大会=2002年)の全25試合の結果を示します。金属バットと木製バットとではまるで違う結果になることがご理解いただけると思います。
〇 第28回社会人野球日本選手権 2001年(平成13年) 金属バット使用
1回戦
松山フェニックス 4-3 JR東海
サンワード貿易 10-4 七十七銀行
東芝 5-1 一光
2回戦
三菱重工長崎 23-7 松山フェニックス
サンワード貿易 3-6 日産自動車
東芝 7-2 NTT西日本
準々決勝
準決勝
決勝
25試合のうち11試合が勝利チームの得点が2桁でした。
〇 第29回社会人野球日本選手権 2002年(平成14年) 木製バット使用
1回戦
日本生命 1-0 NTT東日本
ヤマハ 2-3 ホンダ
三菱重工長崎 4-0 NTT西日本
東京ガス 7-2 JR他軌道
2回戦
日本新薬 3-6 ホンダ
三菱重工長崎 4-3 JT
準々決勝
三菱重工長崎 2-3 ホンダ
準決勝
ホンダ 3-2 新日本製鉄君津
決勝
ホンダ 1-4 日本生命
25試合を通じて2桁得点を挙げたゲームはありませんでした。
ここまで野球が変わる一例をご覧いただきました。
派手な乱打戦のほうが楽しいと考える方もいらっしゃいますので、そうした方にとっては物足りなくなったかもしれませんが、私のようにロースコアの試合を好むものにとってはようやく野球らしくなったと嬉しく思ったものです。
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今年の都市対抗野球も好勝負が目白押しです。最後まで目が離せません。決勝戦は7月25日(木曜)の午後6時00分試合開始です。