外出自粛の休日、半日にわたって部屋の片づけをしていました。すると、昭和58年に購入した「ステンシルテンプレート」が出てきました。
これを購入した場面ははっきりと記憶しています。大学に入学した年に池袋西武百貨店の製図・レタリング用具のコーナーで購入したものです。
↓ これです
↓ 1文字の大きさは50ミリ
↓ 製品名は 「デザイン ステンシル L50-1 と L50-2」
製品名の中の「50」は文字の大きさですね
↓ そしてもう一つあります
↓ こちらの1文字の大きさは35ミリ
↓ 製品名は 「デザイン ステンシル LN35-1 と LN35-2」
こちらも製品名の中の「35」は文字の大きさを示しています。
夫々の「ステンシルテンプレート」の右下には「Muto」のマークがあります
↓ これです
半透明のプラスチック製です。ご覧いただければわかると思いますが、このステンシルテンプレートは、その内側を筆記具でなぞって綺麗な文字を描く道具です。
購入した当時、この「ステンシルテンプレート」4枚で5~6千円くらい支払った記憶があり、かなり高価でした。大学に入学して自由な時間ができたのでポスターなどのデザインをやってみようと考えて購入したものです。さまざまなことに興味を抱いてすぐに手を出してしまう悪いクセはこの当時からありました。
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「ステンシルテンプレート」を発掘しまして、現在でも販売しているのか、現在の販売価格はどれくらいだろうかと気になって、Googleで調べてみました。
製品名が「L50-1」とか「LN35-1」などとはっきりしていますし、「Muto」というマークがありますので、メーカーは「Muto」とか「武藤」とか「ムトウ」などで検索すればすぐに判るだろうと考えていました。
ところが、いくら検索してもこの製品についての情報は全くありません。37年前に購入したものですから、それほど古い製品でもありませんし、当時は多くの方が利用していたのではないかと思いますが、Googleの検索では該当がありません。なんだか不思議な感覚・・・。
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「ステンシルテンプレート」で検索したところ、主にテンプレートの上からスプレーを噴射して文字を塗装する金属製の板が数多くヒットします。これらは、ステンシル体という書体を使用しており、テンプレートがバラバラにならないように、文字には完全に閉じた部分が無いのが特徴です。
↓ Googleで検索するも、違うタイプのテンプレートばかりがヒットします
それに対して、私の手許にある「ステンシルテンプレート」では、「A」「B」「D」「O」「P」「Q」「R」「&」「4」「6」「8」「9」「0」といった文字は、最初に外側の輪郭を描き、次に内側の輪郭を描き加えるものです。このように1つの文字を外側輪郭と内側輪郭の2度描くタイプの「ステンシルテンプレート」は検索しても全く見当たりませんでした。
私の検索の仕方が間違っているのかもしれませんが、コンピュータが普及した現代ではレタリングに「ステンシルテンプレート」を利用する機会が大幅に減ってしまったのかもしれません。
「Muto」の「L50-1」や「LN35-1」の詳細が判らず、モヤモヤした気分の一日でしたが、Googleで検索しても手掛かりさえつかめないこともあるんだなぁ・・・と、諦めました。