前回の古銭紹介(5月21日・10銭ニッケル貨)から20日くらい経ちましたので、今日は、昭和8年から昭和12年までの5年間発行された「5銭ニッケル貨」を紹介したいと思います。
前回紹介した10銭ニッケル貨とは、発行された期間、材質ともに共通しており、兄弟のような間柄です。
↓ オモテが旭光と金鵄、ウラは8つの勾玉が連なったデザイン。ニッケル100%
↓ 「5銭ニッケル貨}は昭和8年から12年まで5年間発行されました
↓ 直径19mm。普段目にする1円アルミ貨(直径20mm)よりわずかに小さいです
↓ 所有枚数は400枚とやや少なめ。10枚×8列×5段=400枚を並べてみます
↓ 近づいて撮影します
↓ さらに近づいて撮影します
↓ それでは規則正しく並んでいた400枚をグシャッと崩します
↓ 近づいて撮影します。ニッケル特有の緑色サビが付着している硬貨もあります
↓ さらに近づいて撮影します
前回の「10銭ニッケル貨」の紹介の際にも書きましたが・・・
この「5銭ニッケル貨」なんですが、実は兵器などの製造に必要な特殊鋼や薬莢の材料となる白銅の原料であるニッケルを国内に備蓄するために流通させていたんです。
つまり普段は硬貨として流通させておき、有事の際にはそのニッケル硬貨を一気に回収して兵器などの製造に使い、他の素材の硬貨や紙幣を代替で流通させるという計画です。
今回紹介した「5銭ニッケル貨」ですが、希少性はなく、古銭の専門店では1枚200円程度で入手できます。