埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

日頃言いたくても言えないことを吐露します。不愉快に感じる方は読まないでください。

岩手・栃木・埼玉の3県に国公立大学医学部が無いのは何故?

昨日(7月31日)に投稿して安心していましたが、今日(8月1日)も「奇数の日」でしたので、慌てて記事を書いています。月末が「31日」の月(1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月)は、翌日が「1日」ですので気を付ける必要があります。

さて、このブログですが、「職場」「無線」「古銭」「将棋」「野球」「相撲」「地理」などテーマが絞り切れないのですが、時々投稿しています「学校ネタ」が意外にも多くのアクセスを集めています。

 

↓ Googleからのアクセス記事上位10傑

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↓ Yahoo!検索からのアクセス記事上位10傑

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GoogleとYahoo!検索、いずれも1位が2019年10月25日に投稿した「日本一のマンモス高校にも注目してみました・・・」 という記事で、2位が2018年10月17日に投稿した「かつて図書館情報大学という国立大学がありまして・・・」 という記事です。

どちらの記事も、投稿からしばらく経っていますが、今でもアクセスされている記事の上位に陣取っています。「学校ネタ」は注目を集めやすいのかもしれません。リンクを貼ってみます。

 

↓ 「日本一のマンモス高校にも注目してみました・・・」

saitama-dame.hatenablog.com

 

↓ 「かつて図書館情報大学という国立大学がありまして・・・」

saitama-dame.hatenablog.com

 

そんなことから、今日の記事は久し振りに「学校ネタ」です。

 

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昭和48年に閣議決定された「経済社会基本計画」の中に、当時医学部が無かった県に医学部(医科大学)を設け、医師不足を解消しようとした「一県一医大構想」がありました。当時医学部の無い県は、山形、茨城、富山、福井、山梨、静岡、滋賀、島根、香川、愛媛、高知、佐賀、大分、宮崎、沖縄の15県。

この15県に加え、北海道(面積が大きいため地域性を考慮したものと思います)にも「一県一医大構想」に基づき医学部(医科大学)を設置することになりました。この構想の下に昭和48年から昭和54年までに設置された国立医学部(医科大学)は次の通りです。

旭川医大、山形大医学部、愛媛大医学部、筑波大医学専門学群、浜松医大、宮崎医大、滋賀医大、富山医科薬科大、島根医大、高知医大、佐賀医大、大分医大、福井医大、山梨医大、香川医大琉球大医学部

実は、私は最近までこの「一県一医大構想」というものが、47都道府県すべてに国公立大学の医学部を設置する構想だと勘違いしていまして、「岩手、栃木、埼玉の3県にはどうして国公立大学医学部が無いんだろう・・・?」と疑問に感じていました。

 

岩手、栃木、埼玉の各県にはこの「一県一医大構想」が出されたときにはすでに私立大学の医学部や自治省防衛庁が設置する大学(大学校)の医学部はありましたのでこの構想の対象外となっていたんですね。

岩手県・・・岩手医科大学(私立大学) 明治時代中期の医学校の流れをくむ名門

栃木県・・・自治医科大学(自治省・現在の総務省が設置した事実上の公設民営大学)

栃木県・・・獨協医科大学(私立大学) 名門獨協学園88周年記念事業で昭和48年設立

埼玉県・・・埼玉医科大学(私立大学) 明治時代中期に創立した毛呂病院が母体の名門

埼玉県・・・防衛医科大学校(防衛省設置の大学校) 昭和48年設置

 

3県ともに医学部はありますが、岩手県岩手医科大学と栃木県の獨協医科大学、それに埼玉県の埼玉医科大学は私立大学ですので、その学費は一般のサラリーマン家庭が支払える額ではありません。

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栃木県の自治医科大学はへき地医療と地域医療の充実を目的とした全寮制の大学。ほぼ毎年医師国家試験合格率全国1位となるくらい質の高い教育を施しています。また、卒業後9年間出身地等の地域医療に従事すれば約2200万円の学費返済が免除されます。しかしながら入試制度に特色があり、へき地医療や地域医療の充実という目的があるため、都道府県から2~3名が合格するといった入試制度を採っています。一般の国公立大学医学部でしたら、栃木県の地元トップ校の宇都宮高校や宇都宮女子高校から合わせて20名前後の合格者を毎年輩出できそうですが、都道府県ごとに合格者が決められるため、例年数名しか合格者を出すことができません。今年の春に東大理科三類に30名を超える合格者を輩出した東京都からでも自治医科大学の合格者は僅か5名で極めて狭き門です。

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埼玉県の防衛医科大学校も一般の医学部とは異なり、自衛隊医官などを養成する目的があり、地元だからという理由で進学するところではありません。卒業後9年間自衛隊に奉職すれば学費は無償、それどころか医学部(正式には医学教育部医学科)で学びながら給与や期末手当が支給されます。そのため防衛医科大学校の合格者出身校の上位10傑は灘(兵庫)や聖光学院(神奈川)など中高一貫名門進学校が並び、合格難易度は全国でも指折りです。埼玉県でももし一般の国公立大学の医学部があれば、地元トップ校の県立浦和高、県立浦和第一女子高校、県立大宮高の3校だけでも合わせて30名前後の合格者を毎年輩出できるものと思われます。なお、防衛医科大学校の今春の地元埼玉県からの合格者は7名でした。

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全国47の各都道府県には少なくとも1校は国公立大学医学部があると勘違いされている方も多いと思いますが、残念ながら、岩手、栃木、埼玉の3県についてはこうした事情や背景から国公立大学医学部はありません。

まぁ、私などは居住する県内に国公立大学医学部が5校あろうが10校あろうが合格、入学できる学力はありませんので関係ないんですけどね・・・。