自分ではまだまだ若いつもりで、平成世代の方々の生活や娯楽のスタイルを自身の生活の中にも積極的に採り入れようと努めていますが、20世紀の時代を37年半も生きてきたためか、現代の若い方々とは明確に感覚が異なる部分があることを思い知らされることがしばしばあります。
このブログでも、今年の4月9日に「バナナが贅沢品だったころを知る最後の世代かも・・・」を、4月21日に「私だけ? 今でも自動販売機で飲み物を買うのを躊躇います」という記事を書いておりまして、若い世代の方々との感覚の違いを確かめさせていただきました。
これらの記事に対しては、特に昭和30年代生まれの世代の方々からご賛同をいただきました。「バナナが贅沢品」とか「自動販売機で飲み物を買うのは贅沢」と感じる方が私以外にもいることが判り嬉しく感じました。ありがとうございます(^^)
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私の場合、若い世代の方々との感覚の違いを単純に楽しんでいるのであって、世代間の対立を煽っているとか、若い人々は贅沢すぎるなどと批判をしているわけではありませんので、誤解されませんようお願いいたします。
今日の記事も昭和30年代生まれの方でしたら、なんとなくご理解いただけるかもしれません。ただし、ちょっと汚い話題です・・・。
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標題にもありますが、私は今でも「駅で停車中の列車のトイレ」には入れないんです。正確には、列車に乗車中は原則としてトイレは利用しませんが、長距離、長時間乗車などでガマンの限界に達した場合でも、「駅で停車中の列車のトイレ」は利用しても差し支えないと理屈では解かっていても、数十年前に刷り込まれた列車のトイレのイメージがあって、どうしても停車中の列車のトイレは利用できないんです。
↓ 理屈じゃあ解かってはいるんですがねぇ・・・停車中の利用には抵抗があります
私がまだ小学生~中学生のころの列車のトイレは開放式トイレが主流でして、列車内トイレの便器の下から直に線路に開放されていました。言い方を替えれば「垂れ流し式」です。
↓ 古い列車トイレの「汚物流し管」~引用~Wikipedia「列車便所」
この汚物流し管から垂れ流します。高速で走行中でしたら、風圧で吹き飛ばして沿線の田や畑の肥料になりますが、駅で停車中ですと、ダイレクトに汚物、紙、水が駅構内の線路上にポロリポロリと落ちてきます。
当時の列車便所の入り口には「停車中は利用できません」というような文言が記してあったと記憶しています。当時は誰もが意識していたことで、停車中の便所を利用する人は殆どいなかったと思います。
その記憶が色濃く残っているためか、私は今でも列車のトイレはギリギリまで利用しませんし、特に停車中にトイレを利用するのは抵抗を感じます。
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現在の列車のトイレは垂れ流すことはなく、タンクに貯留していますので、走行中でも停車中でも安心して利用することができるはずなんです。
↓ 現在の列車トイレの汚物タンク(JR大宮駅で私が撮影しました)
↓ よく見えないので拡大します
繰り返しになりますが、現在では走行中でも停車中でも安心してトイレを利用できることは百も承知してますが、数十年前のイメージが消えず、特に停車中の列車のトイレを利用するのは今でも罪悪感があります。まずこの意識を変えなければいけないんですよね・・・。
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数十年前に比べて列車のトイレは格段に進化し、当時は当たり前だった「垂れ流し式便所」は今ではほぼ見ることはできないと思います。現在の快適で衛生的な列車などのトイレはどこの会社が作っているのか興味が湧き、調べてみました。
↓ 答えは、東京都目黒区に本社がある「株式会社五光製作所」さんです
鉄道、船舶、バスの装置や各種機器、特にトイレではトップシェアを誇っています。
↓ 大企業ではなくても超安定企業。納入先がスゴイ・・・
五光製作所さんのサイトの中にある一文を借りますと、「日本の公共輸送の縁の下の力持ち」の企業。まさにその通りだと思います。こうした企業のおかげで、快適で衛生的な公共輸送が実現していることに改めて気づきました。