古銭の紹介記事は7月19日以来ですので、1か月半も遠ざかっていました。今日紹介するのは、大正9年~大正12年と、昭和7年の合わせて5年間発行された、「小型5銭白銅貨」です。
↓ オモテは菊の御紋章と桐、ウラは八稜鏡と青海波の意匠
↓ 直径19.09mm。1円アルミ貨よりやや小さいです
品位は銅75%、ニッケル25%ですので、現在私たちが使っている100円硬貨や50円硬貨と同じです。量目は2.63gです。
↓ 大正9年~12年の4年間発行され、8年のブランクののち昭和7年に復活
大正9年~大正12年の4年間に大量に発行してダブついたのか、大正13年以降は発行されませんでした。ところが昭和6年9月に満州事変が起きて軍需で好景気となり小銭が不足したため、「小型5銭白銅貨」は昭和7年に8年ぶりに発行されました。
各年の「小型5銭白銅貨」の発行枚数
大正 9年(1920) 100百万枚
大正10年(1921) 133百万枚
大正11年(1922) 164百万枚
大正12年(1923) 80百万枚 (大正13年~昭和6年は発行なし)
昭和 7年(1932) 8百万枚
昭和7年に発行された「小型5銭白銅貨」は極端に発行枚数が少ないです、今日は手許にある「小型5銭白銅貨」490枚の中から、昭和7年銘を探しながら並べてみます。
↓ 7列×7段×10枚=490枚の「小型5銭白銅貨」を並べます
↓ 近づいて撮影します
↓ さらに近づいて撮影します
↓ 整然と並んでいた「小型5銭白銅貨」490枚を崩します
↓ 近づいて撮影します
↓ さらに近づいて撮影します
今夜も古銭と戯れて楽しいひとときを過ごしました。
さて発行枚数が極端に少ない「昭和7年」銘を探した結果ですが、490枚の中で4枚見つかりました。
↓ 4枚見つけました。490枚のうち約0.8%ですからやはり少ないですね・・・
「小型5銭白銅貨」は大正9年から大正12年までの4年間に大量に発行されたため希少性に乏しく、古銭の専門店では100円程度で入手できます。発行枚数が少ない昭和7年銘であっても300~500円程度で入手できるのではないかと思います。