埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

令和3年は、500円硬貨の素材や意匠が変わります

新年あけましておめでとうございます。本年も「埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・」を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

今年も昨年に引き続き、原則として「奇数の日」に投稿をいたします。

また今年から新たに、ブログ更新の際にTwitterでその旨を発信することにしました。それにより、アクセス数の底固めとテコ入れができるのかを試してみたいと思っています。

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さて、令和3年になりました。今年、私が最も注目し楽しみにしているのは、500円硬貨の素材やデザインが変更になることです。

財務省のホームページに詳細が掲載されていますが、偽造抵抗力強化の観点から、令和3年からの500円硬貨には、3つの変更点があります。

1.素材に新規技術であるバイカラー・クラッド(2色3層構造)を導入

2.貨幣の縁に、新たに「異形斜めギザ」を導入

3.貨幣の縁の内側に、新たに微細文字を加工

 

1~3を順を追って説明いたします。

 

1.素材に新規技術であるバイカラー・クラッド(2色3層構造)を導入

↓ バイカラー・クラッド(2色3層構造)のイメージ図はこちら(財務省のサイトより)f:id:jh0iam:20210101184051p:plain

金属B(銅)を金属C(白銅)で挟んだ円板を、ドーナツ状の金属A(ニッケル黄銅)に組み合わせて完成します。

表からも裏からも見えない金属B(銅)を何故挟み込むのかといいますと、機械でこの500円貨を扱うときに電気伝導率の変化を利用する際に、この金属B(銅)の層が有効に作用するためです。

わが国ではこれまでに記念硬貨はでこうした素材を組み合わせて完成させるバイカラー・クラッド貨が発行されたことが何度もあります。参考までに直近の記念硬貨(東京五輪記念500円貨)を見てみます。

↓ 約2か月前(11月4日)発行の東京五輪記念500円バイカラー・クラッド貨

f:id:jh0iam:20210101185436j:plain外周がニッケル黄銅のため黄金色で、中心部が白銅で銀色と2色になっています。

2つのパーツ(見えない部分を含めると3つ)を組み合わせた貨幣ですが、人の手でどんなに強い力を与えたとしても、外れてバラバラになってしまうことはありません。ご安心ください(^^)

 

2.貨幣の縁に、新たに「異形斜めギザ」を導入

↓ 異形斜めギザのイメージ図はこちら(財務省のサイトより)

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縁の斜めギザを等間隔ではなく、一部を他のギザと異なる形状(目の間隔・勾配)にしてあります。これは非常に難しい技術ですので偽造を試みても極めて困難。この「異形斜めギザ」が通常貨幣(私たちが普段の生活で使用する貨幣)で採用されるのは世界初です。(記念硬貨など特殊な例では先例がわずかにあります。)

 

3.貨幣の縁の内側に、新たに微細文字を加工

↓ 新たな微細文字の加工についてはこちら(財務省のサイトより)

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オモテ面の上部に「JAPAN」、左端に「500YEN」の微細文字加工が施されます。これでさらに偽造が困難になります。

 

それでは改めて、令和3年から発行される、新500円貨幣のイメージ図をご覧いただきましょう。

↓ こちらです(財務省のサイトより)

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ウラ面(向かって左の図)ですが、これまで数字の「500」の直下に発行年があり、上下左右には竹と橘が配置されていましたが、新しい500円貨は下側の竹が無くなり、発行年は硬貨の縁に沿って円弧状に配置されることになります。従来の500円硬貨に比べてややシンプルな意匠になります。

 

令和3年から500円貨幣が変わることは以前から知っており、楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、自動販売機等をこの新500円貨に対応させる改修作業に大幅な遅れが生じており、新しい500円貨の発行は今年の秋以降に延期されそうだとのことです・・・(><)

 

あ、令和2年以前の500円硬貨も今まで通り使えますから心配ありません(^^)