コロナ禍、しかも首都圏1都3県は緊急事態宣言発令中ですので、外出を控えております。
そこで今日は、高等学校の同級生で45年くらい親しくしていただいている栃木県在住の友人から教えていただいた、ネット上の地図「地理院地図」を利用して、日本一標高の低い地点を家に居ながらにして探す旅をします。
検索結果から、「地理院地図-国土地理院」をタップ(クリック)しますと以下のような日本全図が現れます。これが地理院地図です。
↓ これが「地理院地図」
この日本全図を、スマートフォンなら2本の指で、パソコンならマウス操作でどんどん拡大します。
試しに、地図上の「+」印を富士山山頂付近に来るよう動かしてみました。
↓ 富士山山頂付近に「+」印があります
地図の左下に、「標高: 3295.2m」と表示されているのが分かりますでしょうか?
ここは山頂ではないので、富士山の標高の数値である3776mにはなりません。
この地理院地図は常に「+」印の地点の標高を表示する機能があります。
日本一標高の高い地点は富士山山頂の3776mであることは多くの方が知っていると思います。今日は日本一標高の低い地点を探しますので、富士山山頂に「+」印を正確に合わせることなく、すぐに標高の低い地点を目指し、富士山を離れます。
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↓ 最初に東京ゼロメートル地帯を訪れてみます
東京都足立区、東京電機大学付近です。地理院地図左下には「標高: -0.8m」と表示されています。このあたりの標高は0m以下のところが多いです。
さらに低い地点を探してみます。
秋田県大潟村は八郎潟を干拓して陸地化したため、村全体が海抜0m以下となっています。地理院地図の左下には「標高: -4.7m」と表示されています。掘削などで人工的に変化させられた地形ではなく、海や湖など水に覆われていない自然地形での日本国内で最も標高が低い地点がこの大潟村です。
次に人工的に手を加えた地点も訪れてみます。
ここではセメントやコンクリートの原料となる石灰岩を採掘しており。地理院地図の左下には「標高: -133m」と表示されています。最深部は-170mらしいのですが、今日はその地点を地図上で探し出すことはできませんでした。-133mでも十分スゴイですけどね~(^^)
現在のわが国で、最も標高が低い地点はこの八戸石灰鉱山です。
↓ 青森県八戸市大字松館字長坂9-1にある露天掘り石灰岩鉱山
今後石灰岩採掘が進めばさらに標高が低くなっていきます。計画ではマイナス210mまでは採掘するとのこと。地理マニア注目スポットですね。
↓ 鉱山の航空写真です。採掘場の広さは東西1000m×南北1800m!!
ここには八戸キャニオン展望台もあり、採掘場の壮大な景色を堪能できるとのこと。是非一度行ってみたいと思います。
「地理院地図」便利ですよね。ご自宅の標高も是非調べてみてください(^^)