１月１２日の朝刊に、北朝鮮の朝鮮労働党が、金正恩党委員長を党総書記に推戴するという記事が載り、今日のニュースでも、北朝鮮が軍事パレードを実施し、潜水艦発射弾道ミサイル(ＳＬＢＭ)を公開したとの報道がありました。今年も北朝鮮の動向から目が離せません。
↓ １月１２日の朝日新聞朝刊より
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ところで北朝鮮の政党は、朝鮮労働党だけしかないように思われがちですが、実は他にも２つの政党があり、最高人民会議(北朝鮮の立法府＝日本の国会のような組織)でも議席を有しています。
◎朝鮮労働党 ６０７
◎朝鮮社会民主党 ５０
◎天道教青友党 ２２
◎朝鮮総連 ５
◎無所属 ３
当然のことながら、支配政党である朝鮮労働党が圧倒的な議席数を有していますが、朝鮮労働党以外の政党や団体も少数ながら議席を有しています。
では、朝鮮社会民主党や天道教青友党といったいわゆる野党はどのような政党なのかといいますと、２党ともに朝鮮労働党の「党友」として複数政党制を維持し最高人民会議の体裁を整えるための衛星政党(ヘゲモニー政党制を採用している国家で絶対的な支配政党以外でその存在が合法化されている小政党)でした。
北朝鮮の憲法(朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法)第１１条には、「朝鮮民主主義人民共和国は、朝鮮労働党の指導の下にすべての活動を行う」と規定されており、朝鮮社会民主党も天道教青友党も朝鮮労働党の指導性を認めた上で存在してていることになります。
したがって、最高人民会議の場で朝鮮労働党を批判したり否定したりすることはなく、朝鮮労働党の決定を覆すことは基本的にはあり得ません。日本の野党のような立場や役割とは大きく異なっています。
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以上のように、北朝鮮では朝鮮労働党以外の政党は存在してはいますが、実際には朝鮮労働党一党独裁制となっております。
それでも、北朝鮮で朝鮮労働党以外の政党が合法的に存在しているのって意外な印象を受けませんか？ 私はこれを知った時にはかなり驚きました(^^)
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実は中華人民共和国も絶対的支配政党である中国共産党以外に８つの政党が全国人民代表会議に少数ながら議席を有しています。興味のある方は「全国人民代表大会」でググってみてください。
