昨日と今日とで「大学入学共通テスト」の第1日程が終了しました。1月30日(土曜日)と1月31日(日曜日)に第2日程がありますが、これは新型コロナウイルス感染症の影響で学業の遅れが生じた生徒で、通学している高等学校等の校長が学業の遅れを認めた場合のみに受験できるものですので、実質的には今年度の「大学入学共通テスト」はほぼ終了です。受験生のみなさまお疲れさまでした。
私は昭和57年と昭和58年の2回、この大学入学共通テストの前身ともいえる「共通一次試験」(正式名称は大学共通第1次学力試験)を受験し、2度とも大失敗しています。
当時の共通一次試験は、全国の国公立大学と産業医科大学(北九州市)の入学志願者を対象としており、私立大学を志望する受験生にはあまり関係のない試験でした。私は2年連続の大失敗で、高等学校に入学したころから強く志望していた国立大学への進学を諦めざるを得なくなり、都内にある私立大学へ進学することになってしまいました。
それだけに、今でも国公立大学への憧憬の念や国公立大学賛美意識があり、大学対抗のスポーツの大会などで国公立大学が出場しているとついつい肩入れしてしまいます。
生まれ変わったら、今度こそ国公立大学に合格できるよう本気で勉強したいと思います。もう一つの目標はピアノが弾ける人になること。まぁ、生まれ変われるものであれば・・・ですけど(^^)
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さて標題にありますように、全国47都道府県の「国公立大学」設置数をランキング化してみました。
国立大学は47都道府県すべてに設置してありますが、公立大学の設置が無い県が4つもあり、これには驚きました。
国立大学にも女子だけが入学できる大学や、原則として視覚や聴覚に障害のある学生のみが入学できる大学(筑波技術大学)もあります。滋賀県や奈良県のように国立大学が複数あっても学部に偏りがある県もありますが、あまり細かい点は考えず、設置数のみで比較してみます。
また、国公立の医科大学など、県内にあっても難易度が著しく高いため地元民がなかなか入学できない大学もありますが、これもあくまで設置数のみで考えます。
また、高校生が出願できない大学院大学(例:政策研究大学院大学=東京都 や 北陸先端科学技術大学院大学=石川県など)や専門職大学(例:静岡県立農林環境専門職大学など)は含まれておりません。
公立大学には、今年4月に新たに開学する三条市立大学(新潟県三条市)と叡啓大学(広島県)を加えてあります。
公立の短期大学は現在14校ありますが、このランキングには含めておりません。なお国立の短期大学は平成21年度をもって全てなくなりました。
国立 公立 計
1 北海道 7 6 13
2 東京 11 1 12
3 新潟 3 4 7
愛知 4 3 7
京都 3 4 7
福岡 3 4 7
7 広島 1 5 6
8 群馬 1 4 5
石川 1 4 5
長野 1 4 5
兵庫 2 3 5
12 秋田 1 3 4
茨城 3 1 4
静岡 2 2 4
大阪 2 2 4
奈良 2 2 4
山口 1 3 4
沖縄 1 3 4
19 青森 1 2 3
宮城 2 1 3
山形 1 2 3
福島 1 2 3
神奈川 1 2 3
福井 1 2 3
山梨 1 2 3
岐阜 1 2 3
滋賀 2 1 3
岡山 1 2 3
高知 1 2 3
宮崎 1 2 3
31 岩手 1 1 2
埼玉 1 1 2
千葉 1 1 2
富山 1 1 2
三重 1 1 2
和歌山 1 1 2
鳥取 1 1 2
島根 1 1 2
徳島 2 0 2
香川 1 1 2
愛媛 1 1 2
長崎 1 1 2
熊本 1 1 2
大分 1 1 2
鹿児島 2 0 2
46 栃木 1 0 1
佐賀 1 0 1
以上の結果ですが、面積の大きな北海道と人口の多い東京都が群を抜いて多いですね。また公立大学ゼロの県が4つ(徳島、鹿児島、栃木、佐賀)あります。
●東京都の公立大学は平成23年までは都立科学技術大学と都立保健科学大学がありましたが、2校とも首都大学東京(現在は東京都立大学)に統合されて数を減らしています。国立大学が2桁(11校)あるのは東京都だけです。
●新潟県が愛知、京都、福岡といった大都市を擁する府県と肩を並べているのは意外でした。新潟県は大学進学率が低く専門学校進学率が高い印象がありましたが、国公立大学の設置数では全国都道府県の中でも上位にあります。
●埼玉県と千葉県がいずれも国立1校+公立1校で合わせて2校しかありません。隣接する東京都内に国立大学や有力な私立大学が数多くあることから、両県ともに公立の大学を設置する必要性がないと考えているのかもしれません。
●栃木県と佐賀県は公立大学が設置されてなく県内には国立大学1校があるのみ(栃木県は宇都宮大学、佐賀県は佐賀大学)です。特に驚いたのは栃木県。
8月1日のブログで「岩手・栃木・埼玉の3県に国公立大学医学部が無いのは何故?」という記事を投稿し、この3県で医師を目指す高校生や受験生はやや不利だと書きましたが、栃木県は国公立大学設置数でもワースト2となり、またまた登場してしまいました。
↓ この記事です。ご記憶にありますか?
栃木県は自然豊かでありながら東京にも近く、日光東照宮など観光スポットもたくさんあるよいところですし、1人あたりの県民所得(2015年)が東京、愛知、三重に次いで全国4位。財政力指数(2017年)も兵庫や福岡をも上回り全国8位で財政健全度の高い自治体ですが、国公立大学の設置や国公立医学部の設置に関しては何故か恵まれていないようで、不思議な印象を受けます。