平成30年(2018年)6月3日と6月4日のブログ記事で、私が小学校に入学する頃に買ってもらった百科事典のことを記しています。
↓ 平成30年(2018年)6月3日の記事
↓ 平成30年(2018年)6月4日の記事
今では50年前の世相や文化などを知るための資料としてこの学習百科事典を活用しています。今日は陸上競技(男子)の世界記録をこの学習百科事典に掲載されている1969年(昭和44年)11月30日現在の記録と現在の記録とで比較してみたいと思います。
↓ 学習百科事典に掲載されている1969年11月30日時点での世界記録
1969年11月 現 在
100m競走 ハインズ(米)ら3名 9秒9 ボルト(ジャマイカ) 9秒58
200m競走 T・スミス(米) 19秒8 ボルト(ジャマイカ) 19秒19
400m競走 エバンス(米) 43秒8 バンニーキルク(南ア) 43秒03
800m競走 スネル(NZ) 1分44秒3 ルディシャ(ケニア) 1分40秒91
1500m競走 ライアン(米) 3分33秒1 エルゲルージ(モロコ) 3分26秒00
5000m競走 クラーク(豪) 13分16秒6 チェプテゲイ(ウガ) 12分35秒36
10000m競走 クラーク(豪) 27分39秒4 チェプテゲイ(ウガ) 26分11秒00
110mハードル ラウア(西独)ら3名 13秒2 メリット(米) 12秒80
400mハードル ヘメリー(英) 48秒1 ヤング(米) 46秒78
3000m障害 クーハ(フィン) 8分24秒2 シャヒーン(カタール) 7分53秒63
400mリレー 米国 38秒2 ジャマイカ 36秒84
1600mリレー 米国 2分56秒1 米国 2分54秒29
走高跳 ブルメル(ソ連) 2m28 ソトマヨル(キューバ) 2m45
走幅跳 ビーモン(米) 8m90 パウエル(米) 8m95
三段跳 サネエフ(ソ連) 17m39 エドワーズ(英) 18m29
棒高跳 シーグレン(米) 5m41 デュプランティス(スウェ) 6m15
砲丸投 マトソン(米) 21m78 バーンズ(米) 23m12
円盤投 シルベスター(米) 68m39 シュルト(東独=1986) 74m08
やり投 ルシス(ソ連) 91m98 ※旧規格・ホーン(東独) 104m80
※新規格・ゼレズニー(チェコ)98m48
ハンマー投 ジボツキー(ハンガ) 73m76 セディフ(ソ連=1986) 86m74
※やり投は、やりの飛びすぎが競技場内の他の競技者に危険が及ぶため、概ね10%程度飛距離を抑えるためにやりの重心位置を変更するルール改正がありました。男子は1986年以降、女子は1999年以降の記録が新規格としての公認記録となります。
なお、マラソンや競歩は学習百科事典に当時の世界記録が掲載されていませんので比較できませんでした。
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走幅跳のように50年間で5cm記録を伸ばすのが精一杯という種目もありますが、全体的には50年前の記録と現在の記録はずいぶん違います。特に5000mや10000mはここまで記録を伸ばせるものなのかと驚きます。また、世界記録保持者を輩出している国が米国などの先進国から中米やアフリカにシフトしている点にも注目です。
記録を眺めていますと人類は常に進化し続けていることを感じます。50年後の世界記録はどのようになっているんでしょうか。
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本日は陸上競技(男子)の記録を調べました。次回(1月25日)は陸上競技(女子)の記録を、2月に入りましたら水泳(男子)、水泳(女子)の記録をそれぞれ50年前と比較してみたいと思います。(このような記事を書いていますが、東京五輪推進派ではありません。むしろ・・・あ、)