埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

「Web請求書」の案内状が厚顔非礼で呆れる

この2~3年のことですが、勤め先で物品の購買・調達を担当している私に、お取引先から「Web請求書のご案内」と称する文書がポツポツと届き始めています。

↓ このような案内文書が何の前触れもなく届きます

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お取引先の会社では、これまでは物品を購入してくれた顧客に対して、請求書を作成して封筒に詰めて郵送する作業をしてきたものの、今後は物品を購入した側が必要としている請求書をダウンロードしてください、今後は請求書の郵送はお断りします。と主張している文書。

請求書の印刷や記入をしなくていい、請求書を封書に詰める作業をしなくていい、請求書を郵送しなくていい、となればこれまで必要としていた相当な額の経費を節約できるでしょう。場合によっては経理担当者を減らすこともできそうです。

この文書を顧客に送付してWeb請求書導入を推進しているあなた! あなたの会社でWeb請求書が軌道に乗ったら、人員削減でクビを切られるのはあなたかもしれませんよ。Web請求書の導入推進なんて、自分の墓穴を自らの手で懸命に掘っているようなものじゃないかな・・・。

あ、話が横道に逸れました・・・。

これは物品を売って代金を請求する側のメリット。私のように物品を購入して代金を支払う側からすれば、これまで郵送されてきた請求書を、今後はわざわざ取引先のサイトにアクセスしてID番号やパスワードを入力して、請求書をダウンロードするという作業をしなければならなくなります。私の場合、100社を超えるお取引先の請求書を毎月扱っていますので、毎月月末(実務では月初に行いますが)に100回も請求書のダウンロードなんかしていたら支払い業務は滞ってしまいます。100社を超えるお取引先企業のID番号やパスワードを記録するだけでも気が遠くなります。物品を購買する側にとってはデメリット多すぎ。

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で、この「Web請求書」の案内状なんですが、目を通していて不愉快になる点がいくつかあります。

 

1つ目・・・この案内状のタイトル「Web請求書・納品書 確認サービスのご案内」ですが、あたかも請求書や納品書の内容をWebで閲覧できるサービスが付加されて、従来通り毎月の請求書は郵送で送付するのかと思わせます。潔く「請求書の郵送を廃止する件について」とすればいいんじゃないか。応じるつもりはありませんが・・・。

 

2つ目・・・請求書の作成や郵送代金の大幅節減を狙っている本音が見え見えなのに、Web請求書の導入は、郵便局のサービスが低下したためそれを補填するためのように恩着せがましく説明している点が不快。ものすごく不快! これって懸命に働いている郵便局の方々に失礼じゃないか。

↓ 郵便物の配達遅延および紛失だとか・・・ 

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↓ 郵便局のサービス縮小(土曜配達の廃止・・・)だとか・・・

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懸命に配達業務をしている郵便局の方々を悪者にするのってどうなのかな・・・ハッキリ申し上げて気分悪いです。郵便局の方々に謝れ!!

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さらに、何の前触れもなく、協議をしたわけでもなく一方的にこのような文書を送りつけてきた揚げ句、「紙での請求書・納品書の郵送は、廃止いたします。」だと・・・。

私、普段こういう言葉は使わないし、使いたくはないけど・・・「一体何様のつもりだよ!!!!!」

↓ これです(激怒)

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何が【ご注意】だ、何が「誠に勝手でございますが」だ、何が「大変お手数をお掛け致しまして恐縮でございます」だ。本当に勝手だし、買い手にとってはもの凄い手数がかかることだよ!気分最悪!! なんで請求書発行事務を物品購入した私がやらなきゃならないんだよ!

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↓ そして私のメリットがこれだそうで。赤線部分

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請求書の到着スピードが、1~2日ほど速くなるといっても、そちらが勝手に自社のサーバーにアップしているだけでしょ。私は100社を超えるお取引先の請求書を順にダウンロードするので、郵送に比べて開封が大幅に遅れます。また、過去1年分の請求情報の確認なんか、請求書をお取引先コード順に毎月束ねて10年分保管してるからいつでも確認できますよ。ほぼノーメリットです。

 

そして・・・

↓ Web請求書を導入するには、この手続きを急いでくださいとのことですが・・・

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仮に100社を超えるお取引先が一斉にWeb請求書導入を主張してきたら、この手続き作業だけで日が暮れます。私にはWeb請求書導入のメリットが無いのでこの作業に要する時間は無駄になります。

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今のところ、Web請求書導入を申し出てきた取引先には謝絶とさせていただいております。

私は日頃より、物品の売買で「売る側」と「買う側」の立場は対等と考え、事業運営に必要な物品をしっかりと納めて下さるお取引先の方々には敬意を払ってきましたし、お取引先の方から寄せられる要望事項にも耳を傾けてきました。「買う側」だから優位な立場とは考えてはいないことを念のため申し上げておきます。

親しいお取引先の方々は、これまで通り定められた「指定請求書」を使用し、締め切り日までに持参もしくは郵送してくれますが、取引頻度が少ないお取引先の中にはこうしたWeb請求書の申し入れを事前相談なく突然送り付けてくるところがあります。

時代の流れなのかと感じる反面、Web請求書が「売る側」のメリットしかない上に、郵便局の配達遅延等があるから導入すると主張したり、いきなり「紙での請求書・納品書の郵送は廃止」と通告してくる乱暴な点など、やや常軌を逸している点には呆れていますので、向後もWeb請求書の申し入れに対しては全て謝絶としたいと考えます。