↓ トンボ鉛筆8900番と並んで我が国の鉛筆のスタンダード、三菱鉛筆9800番
↓ このような小箱(1ダース=12本入)を見たことがある方も多いのでは・・・
私は事務作業をする際には「2B」を使っています。指に力を込めなくてもサラサラッ
と速く書けるのでお気に入りです(^^) 「2B」を使うのは勤め先の会社では私ひとりだけしかいないので、自費で購入して使っています。
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多くの方が使ったことがある「三菱鉛筆」は鉛筆製造会社としてはトンボ鉛筆とともにわが国最大手です。この「三菱鉛筆」が三菱重工業や三菱商事、三菱UFJ銀行などと同じように、かつての三菱財閥の流れを汲む「三菱グループ」に属する企業だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、「三菱鉛筆株式会社」は「三菱グループ」企業ではないんです。
三菱グループとグループ企業・団体を総合的に紹介する「三菱グループサイト」にもはっきりと「三菱グループ」ではないとの記述があります。
↓ 「三菱グループサイト」のよくある質問の中に・・・
↓ 10番目の質問の回答に「三菱鉛筆は三菱グループ企業ではありません」と・・・
別に三菱グループ各社が「三菱鉛筆」を締め出したり、意地悪をしているわけではありません。(^^)ゝ
「三菱鉛筆」の歴史は1887年(明治20年)に創業した「眞崎鉛筆製造所」にまで遡ります。1901年(明治34年)に同社は国産初の量産型鉛筆3種類(局用鉛筆)を当時の逓信省に納品することに成功し、それを記念して1903年(明治36年)に「3種」や創業者の家紋「三鱗(みつうろこ)」を表す意味で、赤い三つのひし形を模した「三菱」をロゴマークとして商標登録しました。
三菱財閥が「三菱」を商標登録したのは、その11年後の1914年(大正3年)のことです。
眞崎鉛筆製造所は後に大和鉛筆と合併して「眞崎大和鉛筆」になり、1952年(昭和27年)に「三菱鉛筆」と社名を変更して現在に至っています。
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このように、「三菱鉛筆」は財閥発祥の会社ではなく、旧財閥の「三菱グループ」とは無関係なんです。文房具などに詳しい方や、大学の経済学部などで旧財閥系企業を調べたことがある方でしたらご存知かもしれません。