埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

昭和50年代初頭、カラー写真QSLは高嶺の花だった

このところ大相撲ネタの記事に偏っていましたので、今日は久し振りにアマチュア無線の話題です。

新しいQSLカードの制作を申し込もうと思い、昨日資料(申込用紙)を請求しましたところ、今日早速届きました。新しいQSLカードを制作するのは楽しいですね。

 

↓ 今日届いたQSLカード制作資料(申込用紙)

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2年前にも同じ制作会社にQSLカード1000枚を発注し、美しい仕上がりで満足しました。その際もブログ記事として投稿しています。

 

↓ 2年前のブログ記事「新しいQSLカードが出来上がり、本日届きました・・・」

saitama-dame.hatenablog.com

 

現在は色鮮やかなカラー写真のQSLカード、1000枚制作を依頼しても1万円前後でできますので、多くのアマチュア無線家が気軽にカラー写真のQSLカードを制作・発行できますが、私が中学校に通っていた昭和50年代初頭にカラー写真のQSLカードを制作できるのはごく一部の裕福なアマチュア無線家だけでした。

 

↓ 「CQ ham radio」昭和52年9月号の館山印刷センターさんの宣伝広告

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「出来上りと価格に絶対の自信を持って・・・38000円です。」との文言があります。そうなんです、この当時はカラー写真のQSLカードを1000枚制作しますと、3万8千円でした。

この印刷会社が特に高値を提示していたのではなく、当時の印刷技術ではこの価格が精一杯だったのだろうと思います。

3万8千円あれば、当時は50MHzのポータブル機を1台購入することができました。QSLカードは交信した相手局に差し上げてしまい自身の手許には残らないものです。そうしたQSLカードに3万8千円を費やす中学生や高校生アマチュア無線家はほぼ皆無。1カ月の小遣いが2000円~3000円だったであろう当時の中学生アマチュア無線家は文字だけのシンプルなデザインで1枚あたり5円程度のQSLカードを制作したり、ハガキ大に切った画用紙に謄写版印刷で自身の手で制作したりしていました。

私も開局して最初のQSLカードは4000枚で1万円、1枚当たり2円50銭の文字だけで1色刷のカードを地元の印刷会社に依頼しました。

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その後、印刷技術の向上やカラー写真QSLカードを制作するアマチュア無線家が少しづつ増えると、制作料金が少しづつ下がり始めます。

↓ 「CQ ham radio」昭和53年7月号の館山印刷センターさんの宣伝広告

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合理化達成記念価格・・・33000円(1000枚)の文言が見えます。同じく昭和53年7月号には、オノウエ印刷さんの宣伝広告もありました。

↓ オノウエ印刷さんの宣伝広告

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こちらは28000円(1000枚)。この当時としては驚異的な安値だったようです。それでも中学生だった私には手が出せない価格でした。社会人になり収入を得るようになったら美しいカラー写真のQSLを制作してドンドン発行したいと考えていました。

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その後もQSL制作各社の経営努力や印刷技術の向上もあり。QSL制作料金は下がり続け、現在では1000枚で1万円前後になりました。学生のアマチュア無線家の方はやや高く感じるかもしれませんが、勤め人のアマチュア無線家には払えない金額ではないと思われます。

私は小学校5年生のころから放送局のカードを集めていましたので、美しいカードやデザインの凝ったカードを制作したいという思いを強く持っています。

↓ 昭和50年前後の首都圏と私の地元(新潟県)の放送局のカード

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こうした放送局のカードに影響を受けています。

したがって、時代遅れと思われるかもしれませんが、どちらかといえば「eQSL」よりも「紙のカード」を好んでいます。このようなアマチュアの方は意外と多いのではないかと思っています。