7月29日の投稿、「総務省統計局の家計調査ランキングが面白い」の続編です。
↓ 7月29日の投稿記事です
7月29日の投稿記事では、「ぎょうざ」の1世帯当たりの年間支出額日本一の座を争う宇都宮市(栃木県)と浜松市(静岡県)の例などを取り上げました。
↓ 毎年激しい1位争いを繰り広げる「ぎょうざ」の宇都宮市と浜松市
なお、統計数値やグラフは総務省統計局発表の2018年(平成30年)から2020年(令和2年)までの3年間の平均値です。
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さて今日取り上げるのは「カステラ」です。カステラの1世帯当たりの支出金額日本一は長崎市(長崎県)ですが、2位不在と言ってもいいほどの圧勝です。
ランキングは全国の都府県庁所在地(47都市)に5つの政令指定都市(川崎市、相模原市、浜松市、堺市、北九州市)を加えた52の都市で順位を競いますが、カステラに関しては長崎市が絶対的王者で、長崎市と争える都市は見当たりません。
では「カステラ」の1世帯当たりの年間支出額上位5都市のグラフをご覧ください。
↓ こちらです
他の品目を見ても、ここまで他の都市を全く寄せ付けないほどの圧勝は例がありません。
詳細なデータも総務省統計局のサイトからダウンロードできます。
↓ こちらです
長崎市の方々は全国平均の約7倍ものカステラを食べています。高松市のうどん、横浜市のシウマイでもここまで圧倒的ではないように思います。「1強51弱」状態です。
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では長崎市は他の菓子類の消費はどうなのかも併せて調べてみました。
ケーキ・・・・・・・52都市中52位(最下位)
ゼリー・・・・・・・52都市中42位
プリン・・・・・・・52都市中51位
他の洋生菓子・・・・52都市中51位
せんべい・・・・・・52都市中50位
ビスケット・・・・・52都市中45位
スナック菓子・・・・52都市中51位
キャンデー・・・・・52都市中28位
チョコレート・・・・52都市中50位
チョコレート菓子・・52都市中51位
アイスクリーム・シャーベット ・・52都市中49位
他の菓子・・・・・・52都市中27位
このように、キャンデーと、他の菓子が平均的な順位にあるものの、ほとんどの菓子類が全国順位最下位あるいはそれに近い位置にあります。カステラを大量に食べてお腹いっぱいになり、ケーキやプリン、せんべい、スナック、チョコレート、アイスクリームなどを食べる余力が無いのではないかと思います。しかしながら、これでこそ真のカステラ消費日本一、絶対的王者。文句のつけようがありません。