埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

少子化で超難関大学に入りやすくなっている??

今日は少子化と大学入試の関係について調べてみました。短時間で簡単に調べただけですので、数字のお遊び程度として目を通して下されば幸いです。

戦後の第1次ベビーブームの数年間を除き、近年で最も新生児の数が多かったのは1973年の約209万人でした。その1973年生まれの人々が大学受験をした1992年春の入試と、直近の大学入試(2002年生まれの人々が今年の春に受験)とを比較してみます。

 

↓ 1973年をピークに新生児の数は減る一方・・・

f:id:jh0iam:20211013195206j:plain

1973年生まれの新生児  2091983人

2002年生まれの新生児  1153855人

 

そして、1973年生まれの方々が大学受験をした1992年春と、2002年生まれの方々が大学受験をした2021年春の国立難関10大学と私大トップの早慶の合せて12大学の合格者数がこちらです。

   1992年  2021年          1992年  2021年

東大 3619   3085       九大  2734   2700

京大 2901   2864       一橋  1193    961 

北大 2680   2640       東工  1423   1065 

東北 2913   2484       神戸  2545   2530※

名大 2358   2196       早大 13791  12942

阪大 2902   3330       慶大  8684   8042

※2021年の神戸大の合格者数は不詳のため代わりに募集人員数としました。

 

国立難関10大学は、大手予備校で採用している大学群。それに早慶2校を加えた12校の合格者総数は・・・・・

1992年  47743人

2021年  44839人 でした

 

この数字を、1973年と2002年のそれぞれの新生児数で割りますと、その年の18才人口の上から数えてどの位置ならばこの難関12大学に合格できるかが判ります・・・

1992年 47743÷2091983=上位2.83%

2021年 44839÷1153855=上位3.89%

この数値から、今年は1992年に比べて難関12大学に合格しやすくなっていると思われます。上位2.83%ですと、同年代の殆どが受験する高校受験で偏差値70を超えるレベルですが、上位3.89ですと高校受験偏差値で68くらいではないかと考えられます。

-・・・-

誤解していただいては困りますが、今年の難関12大学合格者が1992年の合格者に比べて劣っているという意味ではありません。この12大学に合格するのは今も昔も極めて大変なことです。

さらに、この調査は以下の点で不完全な部分があります。

1.大学受験生の18才人口は4月生~翌年3月生で集計しなければならないところ、新生児の数は各年の1月~12月の数であること。

2.浪人受験生を考慮していない。

3.国立難関12大学や早慶と同程度、あるいはそれを上回る入試難易度の大学(国立・私立の医学部医学科や国公立上位校、一部私大の難関学部など)もあるが便宜的にこの12大学のみに限定した。

4.国立大と早慶に合格する受験生や、早慶に1人で複数の学部に合格する受験生がいる。

 

などなど、ツッコミどころは多々ありますが、18才人口と特定の大学の合格者総数の比で見ますとやはり約30年でやや易化しているのかな・・・、とは感じます。

-・・・-

ところで、2020年の新生児の数をご存知でしょうか?

↓ 厚生労働省の統計資料で、最小の出生数 840832人とあります

f:id:jh0iam:20211013215127j:plain

2020年生まれの方々が18才になって大学受験をする2039年、先ほどの国立難関10大学と早慶併せて12校の合格者総数が現状より1割程度しか減らず、仮に4万人だとしますと・・・

2039年 40000÷840832=上位4.76% が難関12大学に合格できることになります。同年代の21人に1人の割合ですね。必死に努力すれば手が届くかも(^^)

ここまでスゴイ12校の超難関大学ではなくとも、世間でも評価され認められている全国の国公立大学やMARCH、関関同立をも含めますと、2039年には同年代の中で4人に1人がこうした大学群に合格できるようになるのではないかと割と本気で考えております。