12月9日と12月11日のブログ記事で、61年前の週刊読売(昭和35年6月26日号)に掲載されている宣伝広告を鑑賞していただきました。今日はそこからさらに6年遡り、67年前の週刊朝日(昭和29年3月21日号)に掲載されている宣伝広告を鑑賞していただこうと思います。
この当時、時代を6年前後しますと誌面から伝わる雰囲気が全然違います。先日ご覧いただいた週刊読売の昭和35年6月2日号と比較していただくと違いが判ると思います。
それではご鑑賞ください・・・
↓ 週刊朝日 昭和29年3月21日号の表紙
↓ 目次もご覧いただきましょう
↓ 裏表紙には目黒製作所のオートバイの宣伝広告
目黒製作所は1964年に事実上経営破綻し川崎航空機工業に吸収されます。「メグロ」ブランドはそこで消滅しましたが、今年に入って川崎重工業が50年以上の時を経て「メグロ」ブランドを復活。「メグロK3」を発売し話題となりました。
↓ オートバイの代替でしょうか? 自転車に取り付ける2サイクルエンジン
昭和35年6月の週刊読売には自動車の宣伝広告が掲載されていましたが、この昭和29年3月の週刊朝日には自動車の宣伝広告は掲載されていません。まだ一般の人々が気軽に自動車を買える時代ではなかったのかと思われます。
業務用の自動車、三輪トラックは宣伝広告がありました。
↓ 三井精機工業のオリエント号 積載量1トン半
この三輪トラックの運転操作はちょっと自信が無いですねぇ(^^)
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電気製品の宣伝広告も見てみましょう。
↓ 富士電機製造社の電気洗濯機
私はこのような円筒形の洗濯機を見た記憶はありません。
3月21日号ですが、早くも夏を見据えた宣伝広告を掲載しています。
毎日オリオンズの別当薫監督。野球雑誌以外でお目にかかるのは初めてです。
↓ 神戸工業 テンラジオ
どことなく戦前の宣伝広告のような雰囲気を残しているように感じます。神戸工業は現在の富士通テンです。真空管5本を使用したスーパーヘテロダインラジオ受信機です。
無線や科学、音響などの専門雑誌ではなく、一般の週刊誌に1頁の広告を載せていることから、当時は真空管というものが特別な品ではなく、多くの人々の生活に欠かせない品だったことが判ります。
以上が67年前の週刊朝日に掲載された宣伝広告でした。本日もお付き合いいただきありがとうございました。