埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

国内一般個人局の「珍プリフィックス」ベスト10

今日はかなりディープな無線ネタです。関心の無い方はお読みくださると苦痛になると思われますので、このサイトはそっと閉じくださっても結構です 。m(_ _)m

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さて、1月29日に「アマチュア無線局 JARL会員局名録2022~2023年版」が届いたことを記事にしましたが、この新しい会員局名録を利用してザックリと、国内の一般個人局に割り当てられいる「プリフィックス」約130のうち、最も交信の機会が少ないと思われる「プリフィックス」のベスト10を調べてみました。

ここでは8J~8Nで始まる特殊なアマチュア局7Jで始まる外国籍あるいは永住外国人が開設するアマチュア局対象外としております。また、圧倒的に少数であることが判っているJD1も対象から外しました。当然ですが、JP#Y■■やJR#■■のレピータ局も含みません。あくまで一般的な個人局の「プリフィックス」が対象です。

なお「2文字局」のページを加えますと、各エリアの「JA」で始まるプリフィックスの局が多くなる不公平が生じますので「2文字局」は加えておりません。

 

↓ 届いたばかりの「JARL会員局名録」で「珍プリフィックス」を調べます

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このJARL会員局名録に掲載されている一般個人局では130超の「プリフィックス」が割り当てられていますが、この局名録で最も多くのページ数を要しているのは「JA1」で、11ページにわたって「JA1」の会員局がズラリと掲載されています。次いで「JH1」が9ページを要しています。全国的に見ても「JA」「JH」で始まるコールサインの局は多くのページを要し、多くの局が古くからアクティブに活躍を続けています。

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逆に、1ページ以内で収まってしまう「プリフィックス」が70以上あります。一般個人局に割り当てられている「プリフィックス約130のうちの過半数にあたる約70もの「プリフィックス」が1ページ以内で収まってしまいます。

関東では、JA1~JS1までの「J」で始まるプリフィックスは全て複数のページを要していますが、7K1~7N4のいわゆる「7コール」と呼ばれる「プリフィックス」は全て1ページ以内で収まっています。4年前の2018~2019年版までは「7K3」が健闘していて2ページ目の紙面を使っていましたが、前回(2020~2021年版)で1ページ以内になってしまいました。

各エリアともに古い「プリフィックス」より新しい「プリフィックス」が1ページ以内に収まってしまう(会員局数が少ない)傾向があります。エリアごとに1ページに収まる最も古い「プリフィックス」とその最初の発給年を記します。

関東は7K1(発給開始1990年)以降

東海はJK2(発給開始1985年)以降、

関西はJK3(発給開始1982年)以降、

中国はJF4(発給開始1984年)以降、

四国はJR5(発給開始1983年)以降、

九州はJG6(発給開始1983年)以降、

東北はJG7(発給開始1985年)以降、

北海道はJE8(発給開始1984年)以降、

北陸はJR9(発給開始1987年)以降、

信越はJE0(発給開始1986年)以降の「プリフィックス」がほぼ全て1ページ以内に収まっています。

関東はコールサインの再割当てが無ければ、1984年あたりに発給されたJQ1やJS1も局数を大幅に減らしていたと思われますし、北陸はコールサインの発給が他のエリアより遅いため、JH9でも2ページ目には15局が載っている状況で、2年後は1ページ以内に収まるかもしれません。

このように、1980年代中ごろ以前に開局した局とそれ以降に開局した局では廃局に至る割合がかなり異なっていることが判ります。

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前置きが長くなりましたが、この度発売になった「アマチュア無線局 JARL会員局名録2022~2023年版」に見る、国内一般個人局の「珍プリフィックス」ベスト10を発表します。下位からではなく1位から発表してしまいます。(発給途中のプリフィックス、JO4、JJ5、JQ7、JM8、JF9、JJ0は除きます)

 

第1位 JP6

↓ JP6は1ページの3割程度しか掲載されていません。非常に少ないです

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「JP6」のプリフィックスが発給されたのは1994年から1996年までですが、1999年から九州地区で「JA6」のプリフィックスが再割当てになったために多くの局が「JP6」から「JA6」に移行したことが影響しているのではないかと思われます。「JO6」や「JQ6」もかなり少ないことからもそのように考えるのが自然です。それより古い局になりますと、長年親しんできたコールサインに愛着があったり、すでに一定の実績を残しているため、わざわざ「JA6」のコールサインに替える気にならなかったのではないかと思います。

 

第2位 JM4

↓ JM4は1ページの3分の1程度しか掲載されていません

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JM4の前後、JL4は1ページの6割程度の掲載、JN4は1ページの55%程度掲載されていますが、「JM4」だけは圧倒的に少ないです。「JM4」が発給されたのは1994年から1996年までです。ここだけ極端に少ないのは不思議です。このページを開くと、なんだか秘境駅で降りたときのような気分になります。

 

第3位 JI5

「JI5」は1ページの約35%程度の掲載で、これも非常に少ないです。「JI5」が発給されたのは1995年から2000年までです。

 

第4位 7K4 JK8 JL8 JI0

この4つの「プリフィックス」」は1ページの4割程度の掲載で、かなり少ないと感じます。「7K4」(発給1995~1996年)は、2003~2004年の「JA1」再割当てで移行したことが影響していると思われます。

 

第8位 7N3 JF5 JO6 JQ6

この4つの「プリフィックス」は1ページの45%程度の掲載に留まっており、少数派です。「7N3」「JO6」「JQ6」は「JA1」「JA6」再割当てで多くの局が移行してしまったことが影響していると思われます。

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以上国内一般個人局の「珍プリフィックス」をまとめてみました。会員局名録に掲載してある局数を数えたのではなく、1ページのうち掲載されている誌面の面積を目測で追っただけですので誤差はかなりあります。また、JARLに加入していないけれどアクティブに活動されている方、JARL会員であっても掲載を望まない局でアクティブに活躍されている方もいらっしゃいますので、今日の記事はおおよその目安としてお考えいただきたいと思います。