大相撲観戦歴50年を超えた今も、大相撲本場所初日を迎えますと心躍ります。令和四年三月(春・大阪)場所初日の今日、午後3時ころからテレビ桟敷で観戦しました。
今日のブログ記事は大相撲ネタなんですが、大相撲の話題の中でも多くの方に関心を持っていただけそうな話題にしたいと思い、考えた結果「幕内力士の身長・体重の60年前と現在の比較」に的を絞って参りたいと思います。
↓ 資料はこれです
昨日の朝日新聞朝刊にあった今場所の番付・星取表(全幕内力士のプロフィールが掲載されています)と、たまたま手許にあった読売新聞社発行「大相撲」(月刊誌)1961年11月号(同年9月場所の東西幕内力士のプロフィールが掲載されています)に掲載されている身長と体重をもとにしています。
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まず現在の幕内力士42名について記します。
平均身長 183.40cm (最長身=193cm・輝 最短身=169cm・照強)
平均体重 157.48Kg (最重量=206kg・逸ノ城 最軽量=117kg・照強)
次に60年前(1961年=昭和36年9月場所)の幕内力士41名について記します。
平均身長 178.12cm (最長身=189cm・朝潮 最短身=168cm・前田川)
平均体重 114.49cm (最重量=153kg・若羽黒 最軽量=83kg・若駒)
比較しやすいように並び替えます。
1961年9月 2022年3月
平均身長 178.12cm 183.40cm ( 5.28cm増)
平均体重 114.49kg 157.48kg (42.99kg増)
身長は60年間で約3%伸びていますが、一般的な国民の身長もこれくらいは伸びていると思いますので驚くような数値ではありません。
体重は60年で約37%増えています。確かに私が大相撲に興味を持った昭和40年代中ごろ~昭和50年代に比べて現在の力士は大きくなったとは思っていましたが、実際の数値を弾き出しますと、過去と現在の体格差が想像以上に大きいことが判ります。
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体重をもう少し掘り下げて、60年前と現在の体重別分布を表にしてみます。
1961年9月 2022年3月
201kg超 1名
191~200kg
181~190kg 4名
171~180kg 5名
161~170kg 10名
151~160kg 1名 7名
141~150kg 2名 6名
131~140kg 3名 6名
121~130kg 5名 1名
111~120kg 13名 2名
101~110kg 10名
91~100kg 3名
81~ 90kg 4名
この60年で力士の重量化が進んだことが判ります。60年前は100kg未満の幕内力士が7名もおり、当時は80~90kg台の体重でも幕内力士として十分に務まっていたことが判ります。
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現在、幕内最軽量の照強(てるつよし)は117kgですが、60年前の1961年9月場所の幕内力士41名の中では14番目に重い力士となり、照強より軽量の力士は26名を数えます。
60年前の最重量力士は153kgの大関・若羽黒ですが、現在の幕内力士の中のランキングでは42名中26番目、重い方から数えるより軽い方から数えたほうが早いです。60年前の幕内最重量だった若羽黒は身長177cm、体重153kgで現在幕内で活躍している阿武咲(おうのしょう)と全く同じです。
是非テレビの大相撲中継で照強や阿武咲、最長身の輝(かがやき)、最重量の逸ノ城(いちのじょう)を探してみてください。206kgの逸ノ城と117kgの照強の対戦が組まれたら注目ですね(^^)