一般的な地上波のテレビ放送が、一部の震災被害地域を除いて全面的に地上デジタル放送に切り替わったのが、2011年7月24日の正午でした。かつてのVHF(1~12チャンネル)でのアナログ放送はこの時で終了し、現在私たちが視聴している地上波テレビはUHFの地上デジタル放送です。
ですので、2011年7月24日の正午以降は。VHFのテレビアンテナは「原則として」必要なくなったはずなんですが、10年以上経った今でも、空を見上げるとVHFテレビアンテナが設置された家屋や学校、病院、事業所がたくさんあります。
先ほど、「原則として」と申し上げましたのは、このVHFテレビアンテナを、FMラジオ放送や中波ラジオのFM補完放送、あるいは航空無線の受信用アンテナに流用して使っている可能性がゼロではないからです。
といっても、そのような目的でVHFテレビアンテナを屋根の上に設置しているケースは1%にも満たないと思います。
↓ 今では不要となったVHFテレビアンテナ(白色の矢印)
↓ 使わなくなって10年以上経過しますが今でも上がっている家や事業所は多いです
↓ 大規模な病院の屋上にも不要なVHFテレビアンテナが・・・
↓ 殆どの家屋の屋根にVHFアンテナが上がっている団地
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この不要となったVHFアンテナを日本中から回収してアルミスクラップとして売却したならば、どれくらいの金額になるのか、概算ではありますが見積もってみました。
国内の世帯数は約4800万世帯。会社法人数は約170万社。学校や幼稚園の数は約5万。病院は約8千。これらを全て足しますと、約5000万軒となりますが、世帯数=家屋数にはならないので正確ではありませんが、ざっくりとした概算なので、5000万軒として考えます。
この5000万件の10%の家屋や事業所の屋根に使われていないVHFアンテナが残っていると仮定しますと、約500万本のVHFアンテナが日本中の空に林立していることになります。
VHFテレビアンテナのエレメント(アルミパイプ)の重量が500グラムだとしますと・・・
500万軒×500グラム=2500トンのアルミパイプを回収できます。
現在アルミのスクラップ相場は高騰しており、1キロあたり200円前後。1トンだと約20万円。
2500トン×20万円=5億円をゲットできる計算です。これ以外にも、VHFアンテナを支えていた鉄の金具やアンテナとテレビを繋いでいたケーブルなども有価物ですので売却可能です。
これはあくまで概算でザックリとした見積ですので、これを真に受けてしまわないでくださいね(^^)ゝ
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日本中の家庭や事業所、学校などを訪問し、不要となったVHFテレビアンテナをすべて回収して金属スクラップとして売却すれば概算5億円をゲットできる、かもしれません・・・。人見知りな私は日本中の家庭や事業所、学校などを訪問するのはイヤなので、やりません。