今夜はアマチュア無線の話題です。興味の無い方はスルーしていただいても構いませんが、お読みくだされば嬉しいです・・・。
先日、非常に親しくしていただいているアマチュア無線家の方から連絡があり、「知人が旧コールサインを復活して再開局を希望しているものの、希望する旧コールサインがその知人に指定されていたことを証明する書類がありません。古い局名録でその知人の旧コールサインが掲載されている頁の写しをいただけないでしょうか。」といった内容のご依頼でした。
ちなみに、旧コールサインの再指定を希望する場合、その旧コールサインが自分に指定されていたことを証明する書類の提出が求められます。証明書類は次の4つのうちのどれか1つです。
②旧コールサインが記載された「無線局事項書及び工事設計書」の写しで、各地の総合通信局の証明印が押してある書類
③旧コールサインが掲載された局名録のコピー
④日本アマチュア無線連盟(JARL)が発行する「旧コールサイン確認書」
①や②があればいいのですが、①も②も無い場合は③の局名録のコピーが最も手軽な証明手段になります。ですが、30年以上前の局名録を今でも手許に置いているアマチュア局はかなり少ないと思います。
今回ご依頼いただいたアマチュア無線家の方は前述の通り非常に親しい間柄ですので、私が手許に古い局名録を何冊か置いてあることも知っています。それでこのようなご依頼があったものです。
嬉しいですね(^^) こうしたご依頼は大歓迎です。
頼りにされるって本当に嬉しいですね。
これから再開局される方の旧コールサイン復活のお手伝いができたこと、頼りにされたこと、アマチュア無線局数が1局増えることなど、嬉しいことづくめです\(^o^)/
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せっかくの機会ですので、私の書棚にあるアマチュア無線局名録をご覧いただこうかと思います。
↓ こちらです
左端に「CQ誌」が見えますが、これはCQ誌昭和29年4月号「QTH」特集号で、当時の日本の全てのアマチュア局の氏名、生年月日、住所、勤務先、機器や空中線、趣味などが掲載されています。実質的な局名録です。
次いで1965年版、1969年版、1980年版、1982年(東北・北海道・北陸・信越)版、1984年版、1985年版、1986年版、1988年版、1989年版、1990年(下巻のみ)版、1991年版と揃っています。書棚の右端は1992年(初年)のJARL会員局名録です。
1992年からはJARL会員のみが掲載されるスタイルに変わりますので、免許を受けている全てのアマチュア無線局を調べることはできなくなりました。
それでも戦後アマチュア無線再開時から~平成元年ごろまでに開局したアマチュア無線局でしたらいずれかの巻にそのコールサインを見つけることができると思います。
↓ JARL会員局名録も何冊かありますが、あくまで会員のみ掲載です
途中何冊か散逸してしまっています。2008年~2015年間での間がありません。その間の会員局名録がお手許にあるものの必要ない方がいらっしゃいましたら是非お譲りください(^^)ゝ
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尚、関連して、昭和20年代~30年代初頭の局名録は、JARL展示室(2002年まで巣鴨にありました)で全ての頁を複写したものがあります。
↓ こちらです
左が1955(昭和30)年版の全頁コピー 右が1953(昭和28)年7月版の全頁コピー
↓ 昭和28年7月版の巻頭、戦前の局名録を編纂・発行されていたexJ3DE 宮井氏の祝辞
戦後初の局名録発刊を祝う宮井氏のメッセージの一部です。
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実は、JARL展示室にあった戦前の実験局の局名録、局名簿も全頁コピーしてあります。手許にあるのは・・・
・昭和6年11月 日本陸上私設無線局名録
・昭和8年6月 SW. JAPANESE AMATEUR STN. QRA BOOK
・昭和10年11月 日本短波長無線電信電話実験局名簿
・昭和11年9月 日本短波長無線電信電話実験局名簿
・昭和14年1月 日本及び満州国所在 短波長無線実験局名録
以上5つです。
この戦前の局名録、局名簿については明後日(5月13日)に改めて投稿いたします。