埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

みなさまのお勤め先、人材の採用できてますか?

全国の事業所に共通する問題ではないかと思いますが、私の勤め先の事業所はここ数年、若手の人材の採用にかなり苦戦しているように感じます。

数年前まで安定して卒業生を送り込んでくれた大学や高等学校からも入社を望む学生がいなくなり、新卒で4月1日入社のフレッシュマンはしばらく見ていません。最後が誰だったかも記憶にありません。

大学も高等学校も年々卒業生の数が減少しており、それほど優れた学業成績を残していない学生でも有力企業から勧誘されているそうですので、薄給で同族支配でしかも工場である私の勤め先の事業所などに関心を寄せてくれる学生は多くは無いと思います。

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ここ数年は新卒採用を諦め、他の会社を短期間(数か月~1年程度)で退職した第二新卒と呼ばれる人材を採用する方向にシフトしていますが、短期間で退職をした経験のある方は、勤めを辞めてしまうことへの抵抗感が少ないようで、なかなか定着しません。入社手続きと退職手続きを繰り返すため、人事課の負担が増えるだけです。

人材の採用ができないため、60才超の高齢職員にまで肉体的負担の大きい作業を強いる場面が増えてきており、若手の人材確保を急がなくてはなりません。待ったなしの状態です。

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最近では若手の人材を採用するため、Youtubeに学生の方々を視聴対象とした会社案内動画をアップしたり、合同企業説明会や合同面接会などにも積極的に参加しています。就職活動を支援するサイトなどにもかなりたくさん登録しているようで、勤め先の会社をGoogleで検索しますと学生の方に向けた会社案内や入社を促すサイトがいくつも見つかります。

さらに、先週の月曜日の全社員参加の朝礼の場で、経営幹部の役員が「社員のみなさまのご親戚、お知り合いで大学4年生や高校3年生はいませんでしょうか? 入社を希望される方を是非紹介してください」と訴える場面がありました。

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ただ、実際には若手の人材を採用するのは困難だと思います。

有力企業の採用意欲が旺盛である中で、無名で薄給、しかも同族支配の工場では太刀打ちできないと感じますし、若い世代の方々が「同族支配の工場という職場」に対して抱く印象は我々中高年世代が持つそれとはかなり異なるように感じます。若い世代の方々は我々が考えているより働く環境に対して敏感でシビアですし、ネットを駆使して企業研究を深く掘り下げて行っています。若い世代の方々の実力を侮っていては採用などできません。

ただでさえ不人気の「同族支配の工場」が「ウチの会社で採ってやるぞ・・・」などと傲慢な優越性を誇示した態度で接したら即座に学生にソッポを向かれてしまいます。

また、若い世代の方々はSNSを駆使して情報共有をするのが得意ですので、1つでもネガティブな情報がありますと一気に敬遠されてしまいます。実はこれが一番恐ろしい・・・。

とある就職活動支援サイトに、私の勤め先の会社の就職面接を受けた際に圧迫面接で人格まで否定されて不快な印象を受けたので内定を辞退した」とのコメントが載っています。就職活動中の多くの方々が閲覧しているサイトに載ったこのコメントが人材確保に暗い影を落とさなければいいのですが・・・。

退職間近の私にはどうでもいいことなんですけどね(^^)ゝ