今日は1134回目の投稿なので、1134kHzで放送している文化放送の話題をお届けします。
↓ 文化放送のベリカード 1975年に受領したので周波数は1130kHz
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「文化放送」という局名には地名を含んでなく独自色の強い局名です。その由来は1951(昭和26)年に聖パウロ修道会がカトリック布教を目的に設立した「財団法人日本文化放送協会」にまで遡ります。
「財団法人日本文化放送協会」は1952(昭和27)年3月31日、1310kc(キロサイクル)、出力10kW(キロワットでラジオ放送を開始。この当時の同局の理念は「日本文化の向上を図るとともに、真善美の理想と正義、人道を基調とした健全な民主主義思想の普及、国家の興隆と民族の繁栄に資する」というものでした。他のラジオ局に比べて娯楽番組が極端に少なく、教育・教養番組が多かった同局の聴取率は低迷します。
1953(昭和28)年8月15日に周波数が1310kcから1130kcに変更。
↓ 1953年当時の民間放送のリストに「日本文化放送協会」は名を連ねています
地名が無く独自色の強い放送局名に特徴があります。
放送開始から間もなく経営不振のため「財団法人日本文化放送協会」は解散。聖パウロ修道会と聖パウロ女子修道会は放送局の運営から手を引くことになり、1956(昭和31)年2月、東急電鉄や旺文社、大日本印刷、などの企業が出資し「株式会社文化放送」を設立、放送局運営を引き継ぎます。ここから「文化放送」という名称になります。
なお、聖パウロ修道会は局の運営からは撤退したものの、現在でも筆頭株主であり役員も送り込んでいます。
※ 株式会社文化放送の現在の主要株主
聖パウロ修道会 30.0%
小学館 17.1%
講談社 9.0%
大日本印刷 8.5%
全国の放送局の中でも非常に特徴的な株主構成となっております。
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空中線電力の推移は・・・
1952年3月(本放送開始時) 10kW
1954年3月 50kW
1971年11月 100kW(現在も100kWで放送)
周波数は・・・
1952年3月(本放送開始時) 1310kc
1953年8月 1130kc
1978年11月23日 1134kHz・・・国際電気通信連合(ITU)
の取極めで周波数が9kHzステップに移行した
ため。
2015年12月 1134kHzに加え、FM補完中継局の91.6
MHzでも放送開始し今日に至っております。
今日は1134回目の投稿でしたので、1134kHzで放送している文化放送について書かせていただきました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。