埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

日頃言いたくても言えないことを吐露します。不愉快に感じる方は読まないでください。

最もワクワクした昭和53年九州場所を思い出す・・・

昨日のブログ記事で予告しました通り、大相撲の「年間最多勝に関連した話題を書かせていただこうと思います。

昭和40年代半ばから約50年にわたって大相撲観戦を楽しんできましたが、その中で最も面白く印象に残っているのが昭和53年(1978年)九州場所(11月場所)です。

この年は私は中学3年。勤め人と違って毎日夕方4時過ぎには帰宅できますので、大相撲は中入り後の取組を思う存分テレビ桟敷で観戦できました。昭和53年はとにかく横綱北の湖の強さが際立っており、手の付けられない状態でした。

 

↓ 昭和53年1月から9月までの横綱北の湖の星取表です

 1月  西横綱  〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇  15勝0敗  優勝

 3月  東横綱  〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇  13勝2敗  優勝

 5月  東横綱  〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇  14勝1敗  優勝

 7月  東横綱  〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇  15勝0敗  優勝

 9月  東横綱  〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇  14勝1敗  優勝

と、5場所を終えたところで、71勝4敗。全場所優勝です。

大相撲の快記録や怪記録、珍記録マニアになりつつあった当時の私は、最強横綱北の湖九州場所には15戦全勝優勝を期待していました。全勝優勝が実現しますと・・・・

年間成績が86勝4敗となり、横綱大鵬が昭和38年に樹立した年間最高成績の81勝9敗を大きく上回る大記録となります。

また、全勝でなくても優勝さえすれば、優勝32回を誇る大鵬でさえ成し遂げることができなかった年6場所全て優勝という史上初のスゴイ記録が見られます。秋場所(9月場所)が終わった直後から、九州場所(11月場所)が楽しみで待ちきれなかったことを憶えています。

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そして迎えた九州場所初日、北の湖の対戦相手は小結の麒麟児。北の湖が左半身で強引に寄った際に上体が起きて立ち腰になります。そこで麒麟児が右で上手を取った瞬間左へ回り込み、左から突き落とすと同時に掬うと、北の湖は左ひざからガクンと崩れて横転。

↓ 初日北の湖まさかの敗戦の瞬間 〇麒麟児(掬い投げ)北の湖

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テレビ桟敷の私もまさかの敗戦に驚きました。これで全勝は消えました。

それでもここから14連勝すれば年間85勝5敗の大記録と年6場所優勝は十分期待できますので、2日目以降もテレビ桟敷で応援です。

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2日目以降、北の湖はやや動きに精彩を欠きながらも11連勝。12日目の大関貴ノ花戦での11勝目が、従来の年間最多勝81勝(昭和38年の大鵬)を超える82勝目となりました。

↓ 当時の相撲雑誌の挿し絵「パッとしない北の湖、年間最多勝だけは塗り替え」

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年間82勝目を挙げた北の湖。まだ残り3日ありますので、年間85勝と6場所完全優勝に期待がかかります。そして迎えた13日目の対戦相手は前頭10枚目の黒姫山

本来なら横綱と対戦できる位置ではない黒姫山でしたが、この場所は中日まで7勝1敗。12日目までで8勝4敗とすでに勝ち越しており、上位陣との対戦が組まれていました。

13日目、北の湖黒姫山の一番は、黒姫山の突きを北の湖が突き返すも足がスムーズに運べず。黒姫山が青房下につまったところで右から突き落とすように叩き込むと、北の湖は右手から土俵下へと転落しました。

↓ まさかの2敗目 〇黒姫山(叩き込み)北の湖

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当時の私は新潟県に住んでおり、新潟県出身の黒姫山は非常に贔屓にしてましたが、この年の北の湖に勝てるとは思っていませんでしたので、嬉しさよりも驚きのほうが勝っていました。

北の湖は14日目の輪島戦に下手投げで敗れ、千秋楽も若乃花に寄り切りで敗れ、この場所を11勝4敗で終えました。1月から9月までの爆発的な強さが影を潜めてしまい、年間82勝の新記録だけは達成したものの、場所前に期待した年間86勝という驚異的な記録も、史上初の年6場所全て優勝の大記録も見ることはできませんでした。

 

昭和53年11月場所の北の湖

横綱  〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇●●●  11勝4敗

↓ 当時の相撲雑誌にも大記録を逃したことを惜しむ記事が・・・

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昭和53年11月場所の優勝は若乃花、全勝優勝でした。

↓ 全勝優勝の若乃花

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若乃花はこの年、13勝、13勝、14勝、11勝、12勝、15勝で年間78勝もしていましたが、82勝の北の湖が年間最多勝若乃花は2位。現在でも史上最高の2位の記録として残ります。若乃花は78勝も挙げたこの年でさえも年間最多勝とならず、結局一度も年間最多勝になることはありませんでした。

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なお、年6場所全て優勝の大記録北の湖が達成し損ねた昭和53年から27年後の平成17年(2005年)に朝青龍が達成し、年間86勝の快記録平成21年(2009年)と平成22年(2010年)に白鵬が達成し、記録マニアの私を大いに満足させてくれました。