昨日(土曜日)は台風14号の影響で天候不順となり、どこにも出かけることができませんでした。こんな日こそは積極的に電波を放ってアマチュア無線の交信をすればいいのですが、ついつい読書で時間を費やしてしまいまして、交信を楽しむには至りませんでした・・・(><)
昨日読んだ書物はこれです
↓ 近代名力士伝 (読売新聞社・昭和47年7月刊)
中学か高校生のころ(昭和50年代前半)に購入した書籍ですが、今でもときどき目を通しています。特に面白いのは明治~大正期の相撲。今では考えられない記録や逸話が盛りだくさんで、何度繰り返し読んでも飽きないです(^^)
↓ 近世名力士伝の「明治時代」「大正時代」に登場する名力士たち
その中で本日紹介しますのは、第26代横綱大錦卯一郎の空前絶後、驚愕の超スピード昇進記録です。大錦卯一郎は非常に真面目な性格で稽古熱心。非力で足腰が弱い欠点を立合いの工夫と太鼓腹を活かした速攻の吊り寄りの相撲で補う、いわゆる「頭脳で取る相撲」に特徴がありました。幕内勝率も横綱在位中の勝率もともに9割近い高率で大正時代の強豪力士の一人に数えられています。
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では大錦卯一郎の驚異のスピード昇進を星取表で追ってみたいと思います。当時は年2場所制で、1場所10日制です。大錦は大正4年1月場所が新入幕場所です。
大正4年1月 東前頭12 〇〇〇〇〇〇〇や〇● 8勝1敗1休
大正4年6月 東 小 結 〇〇〇〇〇〇〇〇●〇 9勝1敗
大正5年1月 東張出大関 〇〇〇〇〇〇●〇●〇 8勝2敗
大正5年5月 東 大 関 〇〇〇●〇●●〇〇〇 7勝3敗
大正6年1月 西 大 関 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 10勝0敗 優勝
大正6年5月 西 横 綱 〇〇〇〇〇●〇〇〇〇 9勝1敗
新入幕の場所から2場所を経て大関に昇進し、大関在位3場所で、あっという間に横綱に昇進しました。新入幕から横綱昇進までに要した場所数は僅かに5場所。大正時代の一時期は番付を安易に上げ下げをする傾向がありましたし、所属していた出羽ノ海部屋(大正11年までは「出羽海」ではなく「出羽ノ海」)の出羽ノ海親方(元横綱・常陸山)が権勢を誇っていた背景もありましたが、それでもこの驚異的なスピード昇進にはビックリです。
現行の制度でこの記録に並ぶスピード昇進を目指すとすれば・・・
十両の最上位で全勝して横綱・大関と対戦できるギリギリ圏内である前頭7枚目くらいで入幕し、そこから番付運に恵まれ、世論の後押しがあるなどの幸運があれば入幕5場所での横綱昇進については可能性があると思います。ただ入幕3場所目の大関昇進だけはほぼ100%不可能だと思います。
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全くのフィクションなんですが、以下のような成績を挙げれば新入幕から5場所での横綱昇進は可能性があるかと思います。
十両筆頭 全勝優勝
2場所目 小結か関脇 14勝以上
3場所目 関脇 14勝以上
4場所目 大関 13勝以上で優勝
5場所目 大関 13勝以上で優勝
6場所目 横綱
他の横綱や大関の力士が不振の状況の中、品行方正なイケメン力士で、立合いの変化や引き技を多用することなく堂々とした相撲内容で世論やマスコミの後押しがあれば、もしかしたら入幕5場所での横綱昇進もありうると思います。
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空想や妄想をしながら過ごす休日のひとときは楽しいですね・・・・・(^^)