10月15日のブログ記事で、「酒」という漢字は「さんずい」ではなく「酉(ひよみのとり)」であると書きましたところ、意外にも多くの方からの反応があり、このブログでは過去最多のブックマーク6つを記録し、さらにお二人の方からコメントをいただきました。
お読みくださった方、ブックマークやコメントをくださった方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて今日は「聞」という漢字についてちょっとした話題を書きたいと思いますが、この話題はかなり多くの方が知っているような気がします。知っている方はスルーしてください。
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実は「聞」という字は「門・もんがまえ」ではなく「耳・みみ」に属します。
↓ 漢字辞典で「聞」の字を調べます。「門・もんがまえ」ではありません
↓ 「聞」という字は「耳・みみ」に属します(空色の〇で囲んでます)
さらに、「聞」の中の「耳」の5画目の横棒は6画目の縦棒を飛び出さないのが正しいようです。
↓ これです
そういえば、新聞各紙の1面上部にあるタイトルの「〇〇新聞」の「聞」の字は確かに「とび出さない横棒」ですよね・・・
↓ 新聞各紙の「聞」の字をご確認ください
ただ、さまざまなサイトを閲覧しますと、横棒が縦棒をとび出したら間違いという性質のものでもなさそうなんですが、私、個人的には「聞」という字を手書きする際は、とび出さないように意識しています。長男や娘が小学校に通っていた頃にはそのように教えた記憶があります。
↓ しかしながら「とび出す耳」を使用する新聞もあります
このあたりをハッキリさせたくて、文化庁が平成28年2月29日に報道発表した「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について」の240頁にも及ぶ説明の中で「耳」「聞」に関する説明を見つけました。
↓ 「耳」。この違いは字体の判別の上で問題にならないとのこと
↓ 「聞」もどちらも認められているようです
内閣告示の常用漢字表や文化庁の報道発表ではどちらも認められていることが判りましたが、小学校の漢字書取りテストの採点ではどのように扱われるのか興味があります。「聞」という漢字は小学校2年生か3年生くらいで習うと思いますが、テストの答案で耳の5画目の横棒が右にとび出していたら、減点(または✖)になるのかな・・・?
瑣末(さまつ)な話題にお付き合いいただきありがとうございました(^^)