埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

大相撲の「優勝」にまつわる珍記録 その1

5月は4日(土曜日)と5日(日曜日)に2日連続でブログ投稿をしたことからその後は油断してしまいました。本日は5月の3回目の投稿をいたします。前回の投稿が「アマチュア無線」の記事でしたので、今回は「無線以外」の話題の記事です。

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先場所(3月・大阪)は、東前頭17枚目の尊富士(たけるふじ)が史上最速の所要10場所で、しかも110年ぶりとなる新入幕優勝を成し遂げました。このような快挙をテレビ桟敷ではありますがリアルタイムで観ることができ、本当に幸運だったと感じます。

しかも、昨年の夏(5月)場所まではフルタイムの勤め人だったためテレビの大相撲中継は15日間のうち日曜日と土曜日(初日・7日目・中日・14日目・千秋楽)の5日間しか観戦できませんでしたが、アルバイト待遇で働いている現在では、平日でも休日があったり、午前のみの半日勤務の日があったりで、大相撲中継は15日間の日程のうち10日間をリアルタイムで観戦できるようになりました。1場所15日間のうち10日間の土俵をリアルタイムで観戦できますと、優勝争いの流れや好取組をじっくりと観ることができるので記憶に深く刻み込まれます。

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前述の通り、先場所(3月・大阪)は尊富士の大快挙に沸きましたが、そんな中とある知人から質問を受けました。

「先場所は新入幕初優勝という快挙がありましたが、長い大相撲の歴史の中で ”記録の上で珍しい優勝”というとどのようなものがありますか?」という質問でした。

いい質問です。これに対しては昭和36年夏(5月)場所の佐田の山(西前頭13枚目)の12勝3敗での優勝を挙げたいと思います。この優勝は明治42年6月の東西優勝制度が設けられて以来115年間の間に1例しかない”変わり種優勝”です。

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佐田の山は後に第50代横綱となり優勝6回を数える名力士。今回紹介するのは入幕3場所目での初優勝です。

入幕3場所目での初優勝は、新入幕初優勝を達成した両国(大正3年5月)、尊富士(令和6年3月)に次いで3位のスピード優勝で、それだけでも快挙ですが、注目点は3つの黒星(負け)の内容。これが史上唯一の珍記録となっています。では星取表をご覧いただきます。

 

昭和36年5月場所 優勝 西前頭13枚目 佐田の山(12勝3敗)

○ 若ノ海(西前頭12) 突き落とし

○ 芳野嶺(東前頭13) 寄り倒し

○ 若乃国(西前頭11) 吊り出し

●  清ノ森(東十両1)  肩すかし

○ 宇多川(東前頭12) 突き出し

○ 明武谷(東前頭9)  送り出し

○ 羽黒花(西前頭6)  上手投げ

 松 登(西前頭9)  寄り切り

○ 鶴ヶ嶺(東前頭3)  寄り切り

○ 開隆山(西前頭3)  突き出し

 安念山(西前頭2)  押し倒し

○ 前田川(東前頭1)  送り出し

○ 北の洋(西前頭4)  上手投げ

○ 若前田(東前頭4)  吊り出し

○ 冨士錦(西小結)   叩き込み

 

4日目に東十両筆頭の清ノ森に敗れています。幕内最高優勝力士が十両の力士に敗れた例は他に無く、これが優勝制度確立して以来115年間で1度しかない”珍記録優勝”です。だからといってこの優勝は価値が無いとかまぐれ優勝などと申し上げるつもりはありません。立派な優勝です。なお勝った十両の清ノ森はこの場所12勝3敗で十両優勝しています。

新入幕初優勝は先例があり、先場所の尊富士は110年ぶり2回目でしたが、十両力士に敗れての幕内最高優勝はまだ1回しかないため、2例ある新入幕初優勝以上に珍しい記録と言えましょう。

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本日(5月26日)、大相撲令和6年夏(5月)場所千秋楽を迎えます。今はまだ午前1時ですのであと16時間後くらいに幕内最高優勝が決まると思います。現在11勝3敗で優勝争いの先頭を走る大の里(西小結・二所ノ関部屋)が仮に優勝しますと、初土俵からわずか7場所目での幕内最高優勝という大快挙となり、先場所尊富士が樹立した初土俵から所要10場所での幕内最高優勝の記録を大きく上回ることになります。

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次回の投稿は「アマチュア無線」の記事ですので、4月の交信内訳をアップします。その次に、大相撲の「優勝」にまつわる珍記録 その2 を投稿します。