埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

\(^o^)/ 祝・照ノ富士関復活優勝 \(^o^)/

8月2日に千秋楽を迎えて全日程を終了した大相撲令和2年7月場所は、東前頭17枚目の照ノ富士関が13勝2敗で優勝しました。

照ノ富士関は、平成27年7月場所から14場所にわたって大関を務め、一時は横綱候補の筆頭でした。しかし、両膝の怪我に加えて糖尿病、肝炎を患い、土俵に上がれる状態からは程遠くなり休場を重ね、大関経験者、幕内優勝経験者では史上初の幕下陥落、さらには史上初の三段目陥落、さらには史上初の序二段陥落となり、大相撲の長い歴史の中で誰も経験したことの無いどん底、屈辱を味わうことになりました。この心情は照ノ富士関以外の誰も解からないものです。

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そんな照ノ富士関を、このブログでは過去に2度取り上げています。

 

↓ 平成30年9月12日 「元大関照ノ富士さんを応援しています・・・」

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↓ 平成31年3月24日 「元大関照ノ富士さんの序二段優勝決定戦を見守りました」

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平成27年5月場所に幕内優勝を果たし、場所後大関に昇進。横綱も目前と見られ、文字通り角界の頂点に極めて近いところまで上り詰めていましたが、怪我と病気で序二段まで番付を下げました。意地もプライドもかなぐり捨てて、入門したばかりの若者と同じ土俵に立つことができるメンタルの強さには驚きを隠せず、こうして2度ブログ記事とし、応援を続けて参りました。

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今場所は、幕内に戻ってこれただけでも嬉しかったのですが、初日から4連勝し、5日目に高安に敗れたものの、6日目から8連勝して、13日目を終えて12勝1敗と絶好調。14日目に正代に敗れて2敗となるものの、千秋楽は御嶽海を寄り切りで降して13勝2敗。見事に幕内復帰を優勝で飾ることができました。

 

↓ 表彰式で八角理事長(元横綱北勝海)から優勝賜杯を受け取る照ノ富士

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↓ 優勝旗を師匠である伊勢ヶ濱審判部長(元横綱旭富士)から受け取る照ノ富士

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本当に素晴らしい場面を見せていただきました。

当日のNHK大相撲中継の解説、舞の海さんは、照ノ富士関の優勝インタビューを聴いた印象について・・・

「地獄を見てきただけに、一言一言に重みを感じた」

「冷静に昔の自分と今の自分とを(客観的に)捉えている」と語り、聞き手のアナウンサー氏から「(どん底照ノ富士を)支えてきた家族、師匠、部屋の仲間への感謝の言葉がありましたね」との問いかけに対しても・・・

「それが口先だけでなく、本当にしみじみと言葉に心がこもっていました」とコメントされています。

また、聞き手のアナウンサー氏から「番付が下がった(照ノ富士から)離れていった、去っていった人もいたのでは・・・」と訊かれた舞の海さんは・・・

「はい、それはあったと思います。勢いのある時に近づいてくる、寄ってくる人はたくさんいるんですよね。でもダメになった時に、離れていく人もいるんですよね」とコメント。さらに「リハビリや稽古の苦しみだけでなく、人の気持ち、優しさ、人情なども学んだのではないか」とコメントされています。

そして、NHKの大相撲中継番組終了直前にも舞の海さんから・・・

「全国には、(仕事や学業やスポーツなどうまくいかなくて)辞めようか続けようか迷っている人がたくさんいると思うんですよね。でも、もう一回続けてみようと、照ノ富士の姿を見て、そう思っている人がいるのではないかと思うんです・・・」とコメントしながら、迷える人々にエールを送っています。

本当に素晴らしい照ノ富士関の復活優勝と素晴らしい舞の海さんのコメントの数々。約50年にわたってテレビ桟敷で大相撲を観戦してきましたが、こんなに感動的な場面は過去に記憶がありません。

 

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追加の情報です・・・(^^)

見事な復活優勝を遂げた照ノ富士関に優勝賜杯を手渡した八角理事長(元横綱北勝海)伊勢ヶ濱審判部長(元横綱旭富士)ですが、この二人が平成3年7月場所千秋楽に対戦したのが、「日本出身横綱」と「日本出身横綱」とが対戦した最後の一番です。

 

↓ この二人の平成3年7月場所の対戦が「日本出身横綱同士」最後の対戦

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これについては、令和元年5月27日のブログで詳細を記しております。

↓ この記事です

saitama-dame.hatenablog.com

約29年にわたり「日本出身横綱」と「日本出身横綱」との対戦はありません。実現するためには、2人以上の「日本出身横綱」が必要ですので、実現するためにはまだしばらく時間を要します。