8月9日(金曜日)午後7時30分から午後8時42分まで、NHK総合テレビで放送された、「どすこい!夢の大相撲~令和元年AI場所」という番組ですが、本当に素晴らしい企画で大感激してます。録画をして2回観ていますが、NHKらしさが随所に現れた丁寧な仕上がりの番組で大満足です。
番組では6人の好角家が3チームに分かれて、現在でも取組映像が残っている44代横綱栃錦から72代横綱稀勢の里までの29人の横綱の中から、ドラフト会議形式で3人の横綱を指名。その9人の横綱の現役当時のデータなどを基にAIとCGを活用して時代を超えた仮想取組をよりリアルに近づけたものです。活躍した時代が異なり、実際には対戦が無かった横綱同士の取組をCGで再現します。相撲ファンにはたまらない企画。
↓ 中央が好角家で有名なデーモン閣下、右は監修された大山親方
↓ CG制作には若手力士がモーションキャプチャスーツを着用し、横綱の取組を再現
↓ 細かなデータをAIに入力し丹念にCG化。AIは「日本IBM」社製
↓ 「蘇れ9人の横綱たち」のテロップ。視聴していてもドキドキです
↓ 博識部屋(やくみつるさん、紺野美沙子さん)が選出した3横綱
各チーム(部屋)の3横綱が、先鋒、中堅、大将として戦います。その中で最も印象的だったのが、中堅戦の北の湖×玉の海。
↓ この画面だけでもすでに感激しています
↓ 昭和46年10月に現役で急逝した玉の海の土俵上の姿が48年の時を経て復活
この場面は55才以上の相撲好きの方でしたら、身震いするくらい感激するのではないかと思います。CGの玉の海、ソックリです(^^)
↓ 対戦相手は北の湖。こちらのCGもソックリに仕上がってますね
↓ 対戦時の動きも両者の現役当時を忠実に再現しています
↓ 勝負は上手投げで玉の海の勝ち
↓ 番組ではこの9番の取組の模様が放送されました(オレンジ色が勝ち力士)
この結果、はなわさんと西田淳裕さんの爆笑部屋が優勝となりました。おめでとうございました。
この番組では、AIとCG技術を駆使したことにより、過去の横綱が、しっかりとした映像で目の前に戻ってきてくれることと、活躍した時期が異なる横綱同士の仮想対戦を観ることができただけで大感激でした。
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今後さらにAIに入力するデータの正確性の向上と過去の横綱の現役当時の映像の量の確保。それにCG技術の向上で、より一層再現性が増すと思います。相撲ファンならば必ず考える、活躍時期が異なる2人の力士が仮に対戦した場合はどちらが強いのか? という問いに対してかなりの正確さで仮想取組映像を制作できるようになると思います。
この番組、今のところ再放送の予定は無いようですが、是非再放送をしていただき、より多くの方々に視聴の機会を与えて欲しいと感じますし、この企画の第2弾も是非お願いしたいところです。この番組は本当によかったです。日頃納めているNHK受信料がとても安く感じます\(^o^)/