普段から面白くない記事が多いこのブログですが、今日の記事は特に面白くないと思います。標題からすでに意味不明かと思います・・・。
100人に1人でも面白いと思ってくれる方がいれば嬉しいです。
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一昨日の記事で、私の特技が「夏季・冬季オリンピック開催都市の暗唱」と「歴代横綱72人の暗唱」であることを紹介しましたが、記事をアップしていましたら、30年くらい前に、当時60歳前後の非常に熱心な相撲通、いわゆる好角家(こうかくか)の方と相撲談義に花を咲かせたことを思い出しました。
当時の私は銀行に勤めていまして、その好角家の方はお取引先の会社の社長。私はその頃から、勤務中にお客さまと雑談ばかりしていました(^^)
30年も前のことですので、詳細な記憶は曖昧になっていますが、概ね次のような雑談だったと思います。
わたし「社長は大相撲に詳しいですが、観戦歴はどれくらいになるんですか?」
好角家「50年になるかな・・・」
わたし「では戦前、戦中の大相撲も知っているんですね、すごいです」
好角家「あの双葉山の連勝が69で止まった相撲もラジオで聴いてましたよ」
わたし「昭和14年1月場所4日目の安芸ノ海戦ですね」
好角家「そうそう、あんた若いのによく知ってるね~」
わたし「本で読んだだけの知識ですので、当時の相撲を知る社長が羨ましいです」
好角家「この日の結びの一番で、双葉山が3年ぶりに負けて連勝が止まったんだが」
わたし「あ、社長、双葉山が安芸ノ海に敗れた相撲は結びではないですね」
好角家「え、結びの一番だろう、私はこの相撲をラジオで聴いていたんだが」
わたし「いえ、この日の結びの一番は、男女ノ川(みなのがわ)×鹿嶋洋戦です」
好角家「え、そうなの? 双葉山が敗れて両国国技館は大騒ぎになっていたの
に、その後に取組なんかあったの?」
わたし「はい、結びは横綱の男女ノ川が一瞬で鹿嶋洋を叩きこんで勝っています」
好角家「そうなんだ、知らなかったよ。ラジオで男女ノ川の相撲を放送してたかな?」
わたし「場内は騒然とし誰もが興奮状態の中で、一瞬で勝負がついた相撲です
から、ラジオでどのように放送されていたのか私も知りたいです」
好角家「長いこと双葉山×安芸ノ海戦が結びの一番だと思い込んでいたよ」
わたし「それだけもの凄い出来事、世紀の大番狂わせだったんですね」
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このような対話だったと思います。この社長は大変な好角家なんですが、それでもこの世紀の大一番が結びの一番だったと勘違いされていました。人々の記憶がぶっ飛ぶほど衝撃が大きかったのだろうと思います。
↓ 昭和14年1月場所4日目、双葉山×安芸ノ海=連勝が69で止まる
↓ 翌朝の新聞記事
↓ 昭和55年に刊行された相撲雑誌に、男女ノ川×鹿嶋洋戦の詳細が掲載されています
この雑誌を読んでいましたので、好角家の社長の記憶が誤っているという確信がありました。
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今日は世紀の大番狂わせ、昭和14年1月場所4日目の双葉山×安芸ノ海戦が「結びの一番ではない」、ただそれだけを書いた記事でした。
こんなマニアックな記事を面白いと思って下さる方・・・、100人に1人くらいはいませんでしょうか。